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概要編集

『先生の白い嘘』は、鳥飼茜による日本の漫画作品。

『月刊モーニング・ツー』で2013年10月号から2017年11月号まで連載された。

レイプ」を題材とし、24歳の高校教師・原美鈴を主人公に、男と女の間の「性の不平等」が描かれている。

2024年2月時点で累計部数は100万部を突破している。

2024年7月に実写映画が公開予定。主演は奈緒。主題歌はyamaの「独白」。


登場人物編集

桜丘高校の国語教師。24歳。内向的な性格。

4年前、友人の美奈子の引っ越しの手伝いに行った際、美奈子の外出中に美奈子の彼氏の早藤にレイプされ、処女を奪われる。自分が女だからそのような目に遭ったのだと諦観している。早藤からはその後も関係を強要され、陵辱され続けているが、時には快感を禁じ得ない自分に抗えず、女である自分を憎んでいる。レイプされたことが原因で、不眠、頭痛、味覚障害(人工的なものしか味がしない)、平衡感覚の鈍りなどの症状に悩まされ、心療内科に通っている。

美奈子が「親友」と自称しながらも自分を見下していることに気付いているが、美奈子が自尊心を満たせるならと甘んじて受け入れている。早藤にレイプされたことで奇しくも、美奈子が自慢する早藤との関係が虚像であることに気付き、美奈子を見下す立場を手に入れることができ、内心では美奈子を哀れんでいる。


美鈴の担任生徒。性欲の赴くままに、バイト先の花屋の社長の妻とホテルへ行ってしまい、直前で考え直したが、「連れ込んだ」責任を取るよう言われ、無理矢理セックスされる。そのトラウマが原因でEDになり悩んでいた。告白してきた同級生のミカと付き合っているが、特に好きなわけではない。

人妻との不倫の噂の真偽を確かめるために美鈴が面談した際に、逆レイプされたことを正直に伝えたところ、思わぬ美鈴の本音をぶつけられ、勃起してしまう。美鈴を女性として意識するようになり、ミカに別れを切り出すも、嫌がるミカを納得させられず、仕方なく交際を続けている。


美鈴の高校時代からの友人。美鈴とは対照的に社交的な性格。

高校時代に、上位グループの女子の彼氏を寝取ったことが原因で仲間外れにされ、一人でいることを嫌い、地味な美鈴に近付いた。美鈴の親友を自称するが、内心では女としての美鈴を見下しており、高校時代に美鈴が痴漢被害を相談した際には「被害妄想」だと笑い飛ばした。虚言癖があり、早藤からは関係を拒まれているが、美鈴には早藤が毎日のように迫ってきて困ると自慢する。


美奈子の婚約者。原作では名前が不明だが、実写映画版では名前が「雅巳」となっている。1985年生まれ。不動産関係の仕事に就いている。

4年前に美鈴をレイプし、その後も関係を強要している。処女マニアであり、美奈子では既に勃起しなくなっており、仕事の疲れを理由にセックスを拒んでいる。


余談編集

  • 実写映画版の監督を務めた三木康一郎の映画公開前のインタビューによると、企画から公開まで漕ぎ着けるのに10年かかったらしく、キャスティングも難航し美鈴役のオファーをその他の女優にもかけたが全て断られたとのこと。そんな中で承諾してくれた奈緒については「原作の美鈴とはビジュアルは似ていないですが、振る舞いや動きが同じだなと感じた。」と評している。
    • また、「奈緒さん側からインティマシー・コーディネーターの仲介をお願いされたが、熟考した末に間に人を入れたくなかったので断りました。」「ただ、理解しあってやりたかったので、奈緒さんには、女性として傷つく部分があったら、すぐに言って欲しいとお願いしましたし、描写にも細かく提案させてもらいました。性描写をえぐいものにしたくなかったし、もう少し深い部分が大事だと思っていました。」と撮影の際の自身のこだわりを明かしたものの、インティマシー・コーディネーターの存在意義を軽視するこのやり方に世間からは批判が殺到してしまっている。
    • その結果、舞台挨拶にてその件を謝罪。「本作の制作にあたり、出演者側からインティマシー・コーディネーター起用の要望を受けて、製作チームで検討いたしましたが、撮影当時は日本での事例も少なく、出演者事務所や監督と話し合い、第三者を介さず直接コミュニケーションをとって撮影するという選択をいたしました。」「インティマシー・シーン撮影時は、絵コンテによる事前説明を行い、撮影カメラマンは女性が務め、男性スタッフが退出するなど、細心の注意を払い、『不安があれば女性プロデューサーや女性スタッフが本音を伺います』とお話をしていたので、配慮ができると判断しておりました。」と最大限の配慮をした旨を語った。
    • しかし、批判の声がそう簡単に鎮静化するはずもなくこの発言の影響でパンフレットは販売中止、公式サイトのあらすじも一部記述が変更されることとなった。



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