瘧鬼
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ぎゃくき
中国の伝承に伝わる瘧を引き起こすとされる疫鬼の一種。
中国の伝承に伝わる瘧(ぎゃく。日本でいう「おこり」の事で、マナリアなどの熱病を指す)を引き起こすとされる疫鬼(疫病神)。
中国語ではニュエクェイ(Nuegui)、上古中国語ではガウグクル(Ngawgkul, ŋawɢkulʔ)、広東語ではチョッククヮイ(Joekgwai)、韓国語ではハククィ(Hakgwi)、ベトナム語ではゴックイ(Ngược Quỷ)。
基本的に瘧鬼は瘧を起こす疫鬼を指して言うもので、その伝承は中国全土に広く、地方の文献によっては「瘧妃」、「瘧母」、「寒熱鬼」とも呼ばれ、有名どころでは三皇五帝の1人である顓頊の3子で、『捜神記』の記述によると、3子はみな死んで疫鬼となり、1子は江水に居て「瘧鬼」になり、1子は若水に居て「魍魎鬼」になり、もう1子は宮室に居て「小鬼」となったとされる。
その姿は概して醜く、そうでなければ顔が真っ白で、帽子から衣服、靴に至るまで深青色を着た童子姿、あるいは鳥の形態をとっているとされる。
瘧は定期的に発作が起きることから、瘧鬼という鬼もまた日数を定めて訪れると考えられ、これを退ける為に、瘧鬼が訪れる日に神祠などに籠って瘧鬼を避ける『避瘧』が行われており、友人宅などで瘧鬼を避ける場合は、自分の名を呼ばれることが特にタブー視されていたという。
また、瘧鬼を払う呪文なども数多く伝えられている。
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