概要
無外流の達人として知られる老剣客。通称「大先生(おおせんせい)」。
小柄な体躯で一見して人の良い老人にしか見えないが、老いて尚その剣は冴え渡っている。
長きに渡って江戸で剣客として暮らしていたため、世の中の表も裏も熟知している。
早くに妻を亡くし男で一つで育てた息子・大治郎が武者修行の旅から帰ってきたのを機に道場を畳んで隠居し、鐘ヶ淵で気ままに生活している。
一方で生来の人の良さと好奇心、そして息子を思う気持ちから、様々な揉め事に介入していく。
「剣術をやめてからは女のほうが好きになった」ということで、後妻に親子ほど年の離れた娘のおはるを迎えている。