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空母レキシントン CV-2 は、アメリカ海軍の航空母艦。彼女は第二次世界大戦で沈没した最初のアメリカ空母でした。


戦歴編集


1927年に竣工した巡洋戦艦改造の空母。愛称は「グレイ・レディ」「レディ・レックス」。アメリカ海軍では4代目の「レキシントン」である。

元が元だけに、大型で高速であった。


初代艦長は後に太平洋戦争の全期間を通して合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長を務めたアーネスト・キング。


真珠湾攻撃の後、ラバウル基地攻撃のためニューギニア方面に向かったが、1942年2月20日に日本軍の陸上攻撃機の空襲を受け、これを退けたもののラバウル基地攻撃は中止となった(ニューギニア沖海戦)。


珊瑚海海戦編集


5月7日、世界初の空母同士の海戦・珊瑚海海戦で僚艦空母ヨークタウンと共に日本の空母祥鳳を撃沈。翌日、翔鶴に大損害を与えたものの、翔鶴・瑞鶴の攻撃を受け、爆弾二発が命中し、魚雷二本も被雷して中破した。


このときの攻撃について当時のレキシントンのフレデリック・C・シャーマン艦長は「それは見事な協同攻撃であった」と述べ、また日本軍雷撃部隊の魚雷に取り付けられた浅深度雷撃用の木製安定ヒレに気づき「これが水深十メートルの真珠湾で、戦艦ウエストバージニアなどを沈めた仕掛けか」と感心したと述べている。


浸水は食い止め、火災もほぼ鎮火し、エレベーターの故障で格納庫に収容は出来なくなったものの航空機の発着艦もされる外見上は損害から復旧した状態であったが、前述のように魚雷を被雷した衝撃で二基のエレベーターは上部の位置で止まったままとなり、これにより同じく被雷の衝撃で漏れ出た航空用ガソリンの蒸気が外部に逃れず艦内に充満し、12時47分、遂に発電機のスパークが引火して最初の大爆発が起き炎上、その後も爆発は続き、14時42分、15時25分にも大爆発が起こり手が付けられなくなった彼女の破棄が決定され友軍の駆逐艦フェルプスにより雷撃処分される。


ヨークタウンでもガソリン漏れは起きたが解放式の格納庫で大事には至らなかったのに対し、レキシントンは密閉式の格納庫が仇となった。転覆をせずに沈んだ事から、最期を見届けたある乗組員は「最期まで腹を見せなかったな。レディ・レックスは淑女だったよな」と語ったと言う。


この戦いでシャーマン艦長は「女を連れて行っても、皆が可愛がるわけにはいかぬから、犬を連れて行くのさ」と言う名目で一匹の子犬を携えて戦地に赴いた。子犬はレキシントン沈没時に乗組員と共に無事に退艦した。

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