『粘着拘束』とは、ネバネバした粘液・とりもち・ホイホイ・蜘蛛糸などで相手の自由を奪う特殊な拘束シチュエーションである。
カテゴリとしてはSM、リョナ等に分類される。バラエティ番組や子供向けアニメなどでも使われる手法だが、まがりなりにも拘束プレイであるため、人によってはR-15やR-18に分類している。
プレイスタイルは、ネバネバで動けない相手を犯すタイプ、視姦プレイまたは窃視プレイに徹するタイプ、さらにネバネバをぶっ掛けて楽しむタイプ、粘液を出す特殊生物に襲わせるタイプ(蟲姦など)などがある。
『スライム』による拘束と混合されることが多いが、特に粘着拘束の特性として挙げられる点を以下にまとめる。
粘着拘束のフェチポイント
特殊な体勢での拘束
主に「床に設置」して使用されるため、基本的な立ちポーズ(立ったまま足拘束)から、発展形の尻もちや四つん這いなどの恥ずかしいポーズで拘束することも可能。「壁に設置」するという特殊な使い方もある。
ゴムのような引き戻しによる拘束力と絶望感
二次元の粘着拘束におけるネバネバには「ゴムのような強力な粘性」を持つものもある。一定まで引っ張ることができるのだがなかなか千切ることができず、その強力なゴム性によって元の位置に戻されてしまう。せっかくネバネバから部位を離すことができたのにまた元の位置に戻されてしまうというふりだし感が、「取れそう」という希望感と「やっぱり取れない」という絶望感を一度に生む。
・現実の粘液にゴム性は無いため、この設定は主に二次元限定で使われている。リアルでやる場合は、最初から全く離れないか、自分からネバネバしにいくパターンが多い。現実の同シチュエーションでゴム性もなくまた手足を粘液に戻してしまうのは、ネバネバでもがいて体力を消耗してしまったことによる疲労からである。
・現実の粘液はゴムとは真逆で、「離す瞬間が一番引きが強く、伸び切った粘液に拘束性は一切ない」が正しい。
もがけばもがくほど身体の自由が奪われていく
触るだけで拘束することが可能なネバネバは、もがけばもがくほどに接着部分が増えて拘束力が増すという特性がある。脱出しようと画策すればするほど脱出不可能になっていくというじれったさが粘着拘束の肝。
・例)最初は足だけ粘着→脱出しようともがいたところ体勢を崩し、両手がくっつき四肢の自由を奪われる→さらに脱出しようとすれば両膝、両ひじ、もも、胸、お尻など更に接着面が増えていく→前面や背面までくっつけばもう完全に動くことができない
⇒最初は足だけ粘着で概ね自由だったはずが、脱出しようとしたせいで全身の自由を奪われるという図式が出来上がる。
・自由度が高いため「監禁」ではなく「軟禁」に近く、一見逃げられそうだが絶対に逃げられない。
こちらが手を出さずとも勝手に拘束されていく面白さ
主に「トラップ」として使用されるため、こちらから手を出す必要はない。むしろこちらが手を出していないのに相手が勝手に拘束されていくという状況がフェチ魂をそそる。粘着拘束にかかった相手が徐々に全身の自由を奪われていく様を眺めるのはなかなか乙なものである。
・この点がスライム拘束と違うところ。スライムは"生物"であるため積極的にまとわりつきに行くが、粘着拘束は"静物"であるため相手が動かない限りは拘束が増すことはない。相手が冷静な人間で最初の粘着が少ない場合(靴しかくっついていない、など)は簡単に脱出することができるというのもまた面白い。
・「徐々に全身の自由が奪われていく」という意味では石化、固めなどの状態変化シチュに近いものがある。
一度脱出できてもまたすぐに拘束可能。拘束力は永続的
一般的な拘束シチュは拘束具を外せば終わりであるが、粘着拘束の場合はまだそこにネバネバが残っている。そのため、片足立ちや尻もちや四つん這いなどの不安定な体勢からネバネバを引きちぎることができたとしても、そのまま体勢を崩してまたネバネバに触ってしまったら、またすぐに拘束されてしまうのである。
一度脱出できたのにまたすぐに拘束されてしまうという"恐怖感"や"脱出の困難さ"がまたフェチ魂をそそる。
一度に何人もの捕獲が可能
ネバネバの面積さえあれば何人でも何十人でも拘束が可能。集団拘束もまた粘着拘束の醍醐味である。
ネバネバは『床』や『壁』だけでなく『人間の身体』にもまとわりつく性質があるため、複数人がお互いの身体をくっつけてしまうというシチュエーションもまた面白い。
・相手の胸や股などに手がくっついてしまい、手を離したいのにネバネバで手が離せず、お互いに恥ずかしい状況から脱出できない 等
「徐々に服が脱げていく」といったシチュも可能
ネバネバは服にもくっつくため、もがくほどにスカートや下着がネバネバに引っ張られて脱げてしまうという状況も起こり得る。故に、粘着拘束は着衣で行われた方が淫らな演出ができてより一層卑猥になる。
その他補足
・粘着拘束は一昔前はアニメや漫画などでよく使われるシチュエーションだったのだが、近年ではめっきり減っている。該当シチュエーションを探す場合は一昔前の漫画アニメを探す方が見つかりやすい。近年のアニメにおける顕著な粘着拘束の例としては、アニメ『日常』の『強力のり』が挙げられる。
・粘着拘束は意外にも海外アニメ(アメコミ)で多く使われている。海外のコンテンツをあさってみるのも一興。海外では『ハエ取り紙』『glue trap』『sticky trap』などの表現が用いられている。
【!注意!】粘着拘束は、シチュの特性上ネズミ捕りや昆虫捕り(ホイホイ)に使われることが多く、上記検索を行うとネズミや昆虫などのグロ画像に出くわす危険がある。検索は自己責任で行ってもらいたい。 また、粘着拘束はGホイホイを彷彿させるため、生理的にダメなユーザーもいる。合わせて注意していただきたい。
関連イラスト
一度くっついたら逃げられない
MMDを利用した粘着拘束
もがけばもがくほど動けなくなる