概要
1946年に公開されたアメリカの映画。監督はフランク・キャプラ、主演はジェームズ・スチュアート。
原題は「It's a Wonderful Life」で、大体邦題と同じ意味である。
絶望にうちひしがれる男ジョージを救うべく天国から遣わされた二級天使のクラレンスとともに、ジョージのこれまでの人生を振り返っていく。
米国アカデミー賞の作品賞・主演男優賞・監督賞・編集賞・録音賞にノミネートされたが、いずれも受賞は逃した。
あらすじ
1945年のクリスマス、ニューヨーク州の片隅で絶望にうちひしがれているジョージという男がいた。
彼は今夜10時45分に投身自殺をすることになっているのだ。
それを見ていた天使たちは、二級天使のクラレンスを呼び出し「彼を救ってやれ」と命じ、その準備としてクラレンスにジョージのこれまでの人生を見せる。
そこにはさまざまな不運・不幸に見舞われながらも、人々のために誠実に生きてきた男の姿があった。
登場キャラクター
()内は演者。
- ジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュアート)
自分のことより人の幸せを優先することができる、誠実で優しい男。
子供の頃の夢は、世界中を旅行し、大学を卒業して、建設家として大きな仕事に携わることだった。
- クラレンス(ヘンリー・トラヴァース)
293歳になる二級天使。見た目は普通のおっさん。
要領は悪いが誠実な天使である。
- メアリー・ハッチ(ドナ・リード)
ジョージの高校時代の友人の妹。
幼い頃からジョージに想いを寄せており、彼の高校卒業パーティーで久しぶりに再会する。
- ヘンリー・ポッター(ライオネル・バリモア)
ジョージが暮らす町で一番の富豪。
あこぎな賃貸業をしており、競合相手となるジョージの父を目の敵にしている。
余談
- アメリカでは不朽の名作として、毎年末にTV放映されている。そのため現在では、キャプラを知らなかった若い世代からも再評価されており、クリスマスにこの映画がTVで流れるのは定番となっている。
関連タグ
バットマン:90年代のアニメイテッド版の劇中にて、クリスマスのエピソードでバットマン=ブルース・ウェインが、ロビンことディック・グレイソンより、「(TVで放送する)『素晴らしき哉、人生!』を見ようぜ」と言われるシーンがある。ロビン曰く「一人の男が、いかにして町を良くしていったかを描いた物語とも言える」との事。