「ただ 正義を行うためだけに来た」
概要
普段はファッションモデルを中心にマルチに芸能活動をしている青年。 年齢は19 ⇒ 20歳
高校卒業後にモデルとしてスカウトされ、順調に仕事をこなして大人への階段を上りつつある中で
「このままの暮らしを続けていても突然改造手術を施され“ヒーロー”にしてもらえる日は来ない」ことを悟り、
自力でヒーローになるべく知人に作ってもらったコスチュームを纏って
正義の味方『サムライフラメンコ』として街の片隅で人知れずヒーローデビューを果たす。
人物像
熱い信念を胸中に抱えてはいるが 性格は基本的に穏やか。そしてかなりの天然で、極めて真っ直ぐな思考からどこかズレた行動に至る事が多い。
幼い頃に両親を海外で暴漢に襲われて亡くし、親代わりとして育ててくれた祖父から語って聞かされたヒーロー『サムライフラメンコ』と彼が掲げる正義は現在でも羽佐間正義の大きなバックボーンになっている。
一人暮らしをしている自宅のマンションには 祖父から譲り受けたものも含め特撮ヒーローのグッズを集めた一室があり、『武装超神レッドアックス』や『真剣介錯ハラキリサンシャイン』などの往年のヒーローから 『無敵楽団アンサンブルー』といった劇中で放送中の新作までこよなく愛している。
特に活かせる仕事もなかった自分をモデルとして雇ってくれた今の事務所には深く感謝しているものの、バラティ番組などのタレント活動は少々不得手に感じている。
友達は一人もいなかったが、ヒーロー活動を始めて以降やたら濃い面子との出会いが増えている。
人間関係
ヒーローとして初めての実戦(酔っ払いとの喧嘩)で敗れ去り 全裸で途方に暮れていた羽佐間を変態として連行しようとしながらも、事情を聞いて見逃してくれた ある意味恩人。その一件以降サムライフラメンコとしての自分を知る彼に懐き、食事や特撮鑑賞に誘っては自身の正義やヒーロー感について語って聞かせている。
その後もなんだかんだと大小様々な窮地を救われており、互いにかけがえのない友人となる。
所属事務所『シーザープロ』のマネージャー。敏腕で仕事に厳しい人柄に加えて 一人暮らしをしている高級マンションの家賃はほんとんどが事務所持ちという負い目もあって まったく頭が上がらない。
伝説の特撮ヒーロー『レッドアックス』の演者であり、羽佐間の憧れのヒーローであったが『サムライフラメンコ』を巡る一つの騒動を経て、どういうわけか師弟関係となる。
アイドルグループ『ミネラル★ミラクル★ミューズ』のPV撮影に出演した際に初対面を果たした ミネ★ミラのセンターを務める少女。
『フラメンコガール』としての活動を始めた彼女にピンチを救われたことがきっかけで一時はコンビを組んで正義活動を行っていた。
正義活動中のサムメンコの前に現れて現在の戦い方の無防備さを指摘し、自身の開発した魔改造文房具を提供する。
それ以降も装備のデータ収集のために親しく関わるようになり、羽佐間の自宅にも出入りし度々追加装備を開発している。
サムライフラメンコ
サムライフラメンコは究極の、唯一の、そして絶対の正義である
両親を亡くした幼き日の正義(まさよし)に語って聞かせるために祖父・羽佐間大輔が生み出した理想のヒーロー『サムライフラメンコ』を体現するために 正義自身が変身した姿。
と言っても超能力が身に付くわけでも超科学的な機能が備わっているわけでもなく、本当にただヒーローコスチュームに着替えただけであり、初期のものはスーツの形が崩れるために携帯をポケットに入れることすらままならない。
移動手段は主に自転車。
ちなみに「フラメンコ」とは羽佐間大輔の妻がフラメンコダンサーであったことに由来するらしい。
「どんな些細な不正でもそれに苦しむ被害者は存在し、些細だからと見てみぬふりをしていては世の中は何も変わらない」という考えのもと、未熟なヒーローである自分が戦うに相応しい小さな悪として 信号無視や路上喫煙を行う一般人を見つけ次第注意して回るという正義活動を始める。
ヒーローとしてステップアップした後の 悪の組織といった巨悪との戦いも想定して顔を隠し、祖父から語り聞かされたヒーローの姿を体現するため赤いヒーロースーツをまとっているが、顔を隠したタイツ姿で市民を追い掛け回すというその異様な姿は当然ながら多数の通報沙汰を招いている。
しかしそんな地道な活動は 面白がった野次馬による動画投稿、それを取り上げたテレビ番組などを経て話題を呼び、謎の善行を繰り返す地回りヒーロー“サムライフラメンコ”は本人も予期しない形で奇妙な広がりを見せていく。
活動内容
※シリーズ各章のネタバレを含む。
- 1話~6話
当初は鍛えた身体を活かせず中学生相手に袋叩きにされるほど弱かったが、要丈治から受けた格闘の手ほどきや原塚淳から提供された魔改造文房具による武装の強化を経て高度な戦闘能力を手に入れ、それに合わせてポイ捨ての注意から暴漢退治まで活動の幅を広げていくことになる。
- 7話~10話
異形の怪人たちと共に突如現れた『キングトーチャー』なる人物が日本とサムライフラメンコに宣戦布告を行ったことから正義の日常は一変する。
当初は幼い頃に想像していたテレビの中のヒーローのような怪人との戦いの日々が現実となり、驚愕と憤慨とともに高揚感を味わったものの、
それから数ヶ月が過ぎ、最初の襲来以後一人の死者を出すことも無い怪人たちとの戦いも日常の一部に溶け込みつつある中で“サムライフラメンコ”としての正義の心にも変化が訪れる。
- 11話~15話
トーチャーとの死闘後、突然現れた師・要丈治に日本に迫っている新たな脅威『フロム・ビヨンド』について聞かされ、その対策のために結成された『サムライ戦隊フラメンジャー』への加入する。
新たな四人の仲間と共にフロム・ビヨンドの「四天王」や「六十四軍神」、「二百五十六将軍」との対決を経て 現れたフロム・ビヨンド最後の一人、正義と同じ顔を持つ「ビヨンド・フラメンコ」と対面する。
- 16話~
フロム・ビヨンドとの決戦後、日本国総理の陰謀による「一連の事件はフラメンジャーの自作自演であった」との大規模な情報操作からフラメンジャーの仲間たちが次々に囚われ、正義自身も追い詰めらていく。