概要
聖天(歓喜天)を本尊として、無病息災・招善・調伏のために行う供養法。単独でも修するが、年始に東寺で行われる後七日御修法などの重要な修法に際しては、必ず聖天壇を構えて聖天供を修する。これは、修法の障害なく成就することを祈願するものである。円壇を設け、酒・大根・歓喜団(五穀・蜜などを練り合せて油で揚げた団子)を供え、供養法としては浴油供・酒供・花水供の三種がある。隠密に修することが要求される。(出典:角川古語大辞典)
余談
後醍醐天皇は、鎌倉幕府倒幕を図った元弘の乱前に、密かにこの修法を行っており、警戒されていたという。
別名・表記ゆれ
歓喜天法