自己憐憫
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じこれんびん
自分自身を可哀想な人間だと思う心情。
基本的には、上記の説明通りとなる。
似ている言葉としては「自己嫌悪」があり、「自分自身を肯定出来ない」という共通点がある反面、自己嫌悪は「自分の事が嫌になる」のに対し、自己憐憫は「自分は何て不幸な人間なんだ」というある種のナルシズムに溺れている状態と言える。
自己嫌悪の他にも似ている言葉として「自己陶酔」があり、「自分に酔いしれている」という点に関しては共通している反面、こちらの場合は「自分は優れている」、「自分は美しい」といった感じで「自分自身を肯定出来る」という違いがある。
自己憐憫に陥ってしまう原因となるのは、主に何かしらの不幸な経験に陥ってしまう事にあり、特に事情を知った他者から同情されたりしてしまうと、その傾向は強くなる。
また、親から「あなたは可哀想な子だ」と言い聞かされてきた子供の場合だと、「親もその子供である自分も不幸な人間であるんだ」と刷り込まれ、重症化してしまう可能性もある。
しかし、自己憐憫の状態が過度に進行してしまうと、次第にそれを自分では無い誰かのせいにしようとする危険な兆候を見せ始め、最終的には他者に対する先鋭化した攻撃性を発揮する。
当然、そうなってくると真っ当な精神性を持った人間達にはついていけない物となり、周りからどんどん孤立する事態へと発展する。
極度な被害者意識は、自分自身を自分で不幸にしてしまう物なのである。
近年では極度な自己憐憫的な感情に囚われたインセル達による暴力事件や殺人事件へと発展してしまう可能性も出始めている。
- 承認欲求が非常に強い。
- 自己中心的な考えに陥りやすい。
- 物事に対しる捉え方がネガティブになる。
- 自分が特別な存在である事を望んでいる。
- 被害者意識が非常に強い。
- 可哀想な境遇にある自分が好き。
- 自分が人から優しくされるのは当然と考える。
- 可哀想な自分は何しても許されると曲解する。
- 災難が降りかかると常に誰かのせいにする。
- 問題行為を批判・指摘されると逆上する。
- 自分の境遇を免罪符にして正当性を主張する。
- 自分にしか興味が無く、他人の不幸には冷淡。
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