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概要編集

Sho-Comi』2010年2号に読み切りとして掲載された、杉しっぽの漫画作品。後に少コミフラワーコミックス『無理矢理ウエディング』に収録された。


端的に言えば大雑把かつ強引なストーリーや、少女漫画には凡そミスマッチな芋けんぴ推しの内容が祟ったのか、本誌掲載時の評判は宜しくなく、杉しっぽ自身も事実上黒歴史扱いしている(もっとも、杉曰く掲載時点であまり感触が良くなかったとのこと)。


しかし、雑誌掲載からしばらく後にネットミームとして注目を浴びるようになる。


あらすじ編集

主人公千崎和歌は近所のコンビニに売っている芋けんぴをこよなく愛している。

しかし、ある日突然そのコンビニの芋けんぴが買い占められていた。

そこで大沢ゴン太と出会い、一緒に芋けんぴを買い占めた犯人を見つけるために張り込みをすることになる。


登場人物編集

  • 千崎和歌

主人公の女子高生。芋けんぴが大好きで、馴染みのコンビニの芋けんぴを10年愛し続けている。

ある時コンビニでゴン太と出会い、芋けんぴ買い占めの犯人捜しを協力してもらう。張り込みを続けているうちにだんだんゴン太のことを意識し始めるようになる。

芋けんぴがないだけでコンビニの店員に問い詰めたり、わざわざ犯人捜しを始めるなど、芋けんぴに対する執着がやたら強い。


  • 大沢ゴン太

コンビニで和歌の前に突然現れた男子高校生。新商品には目がない新商品マニア。

和歌に想いを寄せており、彼女の気を引くために芋けんぴを買い占めるようになる。つまり買い占め事件の犯人はコイツ


ネットミーム編集

掲載直後は大して注目されていなかった作品だが、シュールな作風や妙に印象に残る台詞回しがネットユーザーに受け、様々なパロディが生み出されることとなった。

詳細は芋けんぴ漫画パロを参照。


なお、有名なコマでなぜ芋けんぴが和歌の髪に付いていたのか気になる人もいるだろう。

流れとしては、メタボな女性を芋けんぴの買い占め犯と勘違いした和歌が、女性に対して思わぬ失言をしてしまう。当然怒った女性は和歌に芋けんぴを投げつけ、そのまま立ち去る。気を取り直して張り込みを再開しようとした彼女の髪に芋けんぴが引っかかっているのをゴン太が見つけ、例の場面に至る。


上記の『無理矢理ウェディング』が発売されたときには既にネットミームとして有名になっていたため、同単行本の紹介文が「近年のネット界をざわつかせた名作(?)」「ネットで1カットしか見ていないネットユーザー様、全てを読まずして“芋けんぴ”を語るなかれ」などといった、どこか悪ノリや開き直りに近いものになっていた。


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