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概要編集

墨香銅臭の小説『魔道祖师』の登場人物。

中国語読みはモー・シュエンユー


自分を虐待した莫家に復讐する為、『献舍』の術を用いて魏無羨をこの世に蘇らせた。

断袖(男色家)という噂がある。

享年27歳。


人物編集

母は莫家の侍女の子であったが、容姿に秀でていた。

彼女は16歳の頃金光善に一目惚れされ、莫家荘で逢引きをしていた。

二人が出会って翌年に生まれた子が莫玄羽である。

つまり、金子軒・金光瑤とは腹違いの兄弟の間柄になる。


修為は低く、その身の内に金丹は作られていない。

虐められても耐え続け、抗議をする際にもおどおどとしていたところから、元の性格は非常に気が弱いと思われる。


容姿は『秀麗な顔立ちに垢抜けた雰囲気をした青年』『まるで月光に洗練されたように清らかで、輝く瞳とすっきりとした眉間、口の端は自然と微笑んでいるかのように上がっている』などと表現され、おかしな化粧をしていなければ顔立ちは非常に整っていることが窺える。


経歴編集

莫玄羽が14歳になった頃、金光善はたくさんの使いを出して彼を丁重に仙門へ迎え入れた。


彼は断袖とのことで、大胆にも同門の弟子に付き纏っており、それを衆人の前で言いふらされた。

(魔道祖師は断袖に対しては差別的な目で見られる世界である)

その上、元々の資質も平凡で修行に関しても成長が遅い為、一門に残す必要はないと判断される。


その結果、修行を成し終え父親の跡を継ぐ前に追い出されてしまったのだ。


更に悪いことに、既に莫玄羽は気が触れてしまっており、ごく稀に正気に戻る程度の危うい精神状態になっていた。

まるで、何か恐ろしいものでも見て精神をやられてしまったかのようだ。


追い出された莫玄羽が地元に戻ると、軽蔑、侮辱、嘲笑が雨のように降り注いだ。

度重なる誹謗中傷に耐えかねた母親は、悔しい思いを胸に抱えたまま憤死してしまった。


莫家の現主人(莫玄羽の伯母にあたる)は莫玄羽とその母親を毛嫌いしており、息子の莫子淵とともに彼を虐め続けていた。やがて、忍耐の限界が来て追い詰められた莫玄羽は、献舍の術を使用し、自らの身を犠牲に魏無羨を蘇らせた。


彼に託した願いは、莫一族を皆殺しにすることだった。


献舍編集

始まり

献舍の本質は呪いの一種である。

肉体を邪霊に差し出し、自らの魂を天地に返す事を代償に、最強最悪の悪鬼邪神を召喚して術者の体に入って願いを叶えてもらう。

一度献舍をした術者は二度と蘇ることはない。

願いさえ叶えてしまえば悪鬼邪神はそのまま肉体を使用することができる。


喜んで自分の全てを捧げられる人間などそうはいない為、この術を実際に発動した者は千年にわずか三、四人である。


関連タグ編集

魔道祖师 陳情令 魏無羨

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