概要
『忘却バッテリー』の清峰葉流火×要圭の非公式BLカップリング。表記揺れとしてはるけいがある。
幼なじみで、バッテリー。
シニア時代は「怪物バッテリー」と呼ばれ全国強豪野球部74校からスカウトが来るほど有名な選手だった。
しかし要が記憶喪失になり野球を拒絶することで、野球部のない近所の都立高校に進学する。それに続いて清峰も同じ高校に進学する。
プロフィール
名前 | 清峰葉流火 | 要圭 |
---|---|---|
誕生日 | 12月10日 | 4月15日 |
血液型 | B型 | AB型 |
身長 | 185cm | 172cm |
ポジション | 投手 | 捕手 |
背番号 | 1番 | 2番 |
投打 | 右投右打 | 右投左打 |
イメージカラー | 青 | ピンク |
お互いの呼び方 | 圭、圭ちゃん(幼少期) | 葉流ちゃん(現在、幼少期)、葉流火(智将) |
CV | 増田俊樹(TVアニメ)、細谷佳正(オリジナルアニメ) | 宮野真守(TVアニメ、オリジナルアニメ) |
経歴(以下微ネタバレ注意)
幼少期
最初の出会いは幼い清峰葉流火が母親に頼み込み、要家へ足を運んだことだった。葉流火は一方的に圭を知っており、一緒に遊んでみたかったのだ。その後紆余曲折はあったものの、圭がキャッチボールをすることで二人の仲は深まり、二人で最強のバッテリーになると誓い合ったが…
根性の無い圭はわずか数日で野球をやめることを決心した。しかし圭と一緒に野球がしたかった葉流火の説得により、とりあえずキャッチボールをすることに。そこで圭が目撃したのは、無責任な大人たちのアドバイスによりフォームが崩れていた葉流火の投球姿だった。
シニア時代
葉流火の才能を無事に未来に送り届けることを決心した圭は葉流火と共に名門宝谷シニアへと入る。しかしそこは過酷な競争、負ければ捕手の責任の世界だった。その世界に適応するため、圭は智将と呼ばれる冷たい性格へと変貌していく。
そんなある時、ある事件を境に圭は記憶を失ってしまうのだが・・・
小手指時代
記憶を失った圭はシニア時代の智将と呼ばれた姿とは大きく変貌しており、ふたたび幼少期の頃のようなアホの人格へと戻ってしまった。それでもなお葉流火は圭とバッテリーを組むことに拘っており、圭の進学先の小手指高校へと自分も足を進めていくのであった。
本編での描写(以下ネタバレ注意)
1巻1話
すごいイケメンがいると女子生徒に囲まれていた葉流火。一緒にいた圭曰く「女子が誰一人俺に話しかけてくれない」という状況だったにもかかわらず、葉流火が彼女たちに言い放った一言が「うっとおしいから二度と俺たちに近づくな」である。
圭と共に野球部に入ろうとする葉流火だったが、記憶喪失の圭は「捕手とか誰でもいいじゃーん」と素気無く断る。そんな圭に対し、葉流火は「ダメだ。圭じゃなきゃ俺の球は捕れない」と訴えた。
葉流火は圭と野球がしたいのであり、そのためだけに自分の輝かしい野球人生を、未来を投げ捨て、圭と一緒に小手指高校に入学する道を選んだのだ。
入部早々、クソみたいな先輩に絡まれたことをきっかけに、圭は記憶を失ってから初めて葉流火の球を捕る。消えた天才バッテリー、復活の瞬間である。
そして葉流火は「俺の球で思い出させてやるよ 野球の楽しさ」と圭に宣言するのだった。
2巻8話
超名門校である帝徳との練習試合に臨む無名都立小手指。山田の提案により、葉流火は球威をセーブして投げることになる。当初は「ラッキー はよ終わんねーかな」とやる気の無い圭だったが、帝徳の打者に「大したことねーな」と葉流火の球を侮られたことで態度を一転、葉流火に全力投球を要求し、打者の度肝を抜く。
記憶がなくとも、圭は葉流火の球が馬鹿にされるのだけは許せないのである。
2巻11話
葉流火の全力を国都に打たれ、不機嫌になる圭。そのまま打席に立つも、あえなく三振に倒れる。「何が智将 要圭だ」「全然ショぼいじゃねーか」と圭を酷評する帝徳投手に、葉流火は痛烈なピッチャー返しをお見舞いする。投手は強襲にビビりつつ何とかキャッチ。惜しくもアウトになった葉流火は相手投手を睨んでいた。
葉流火も葉流火で、圭が馬鹿にされるのは絶対に許せないのである。
ファウルチップが顔面を直撃した恐怖で、葉流火の球を捕れなくなってしまった圭。怯えながらも、全力投球のサインを送る圭だったが、葉流火は悲しげに首を横に振る。その後、葉流火はハーフスピードで投げ続け、捕手の交替も受け入れないまま、小手指は初の練習試合で大敗を喫することとなった。
ちなみに、葉流火は誰もが認める、唯我独尊の負けず嫌いである。
3巻13話
葉流火曰く野球とは、「俺が投げて 圭が捕って 俺が投げて 圭が捕って 俺が打って勝つスポーツ」である。
かつて智将と呼ばれていた頃のような自分に戻ってほしいか、圭から聞かれた葉流火は「べつに 圭は圭だから」と答える。
それを聞いた藤堂・千早から「フツー嫌だよな 相方があんなアホんになったら」「清峰くんも変な人ですからね 要圭の顔してたらなんでもいいんじゃないですか…?」と即水を差される。
3巻19話
宝谷シニア時代の過去回想が描写される。海辺に佇む葉流火に、圭が声をかける。
「お前はこれから出会う球児全員を殺していくんだ」
その圧倒的な天賦の才で、対峙する球児の心をへし折る葉流火は、人殺しである。勝ち続けることの残酷さについて語る圭は、葉流火に告げる。
「大丈夫 心配すんな お前を一人にはさせない」
「俺も共犯者になってやるよ」
そうして、清峰葉流火と要圭は、すべての球児にとって、絶対に忘れることのできない悪夢のような怪物バッテリーとなっていったのである。
4巻20話
突如として記憶を取り戻し、智将時代に戻った圭。藤堂から「唯我独尊クソヤロー」とまで称される葉流火だが、"智将"に従順なその姿はさながら忠犬だった。
4巻21話
土屋に請われ、バッティングセンターでその圧倒的実力を披露する"智将"。大の負けず嫌いである葉流火は圭の実力に不機嫌になる……かと思いきや、そこには嬉しそうに頷き、後方腕組み彼氏面をする葉流火の姿が。己が1番という絶対的な自負を持ち、誰かれ構わず張り合おうとする葉流火だが、圭の本領が発揮されることは、葉流火にとって誇らしいことのようだ。
5巻29話
氷河に勝利を納めた小手指。試合後、氷河のエースである桐島秋斗が「氷川に入っとったらバッテリー組めたんやけどなァ 残念」と圭に声をかける。「嫌ですけど…誰?」と微妙な反応の圭と秋斗の間に、葉流火はムッとした顔で「誰」と割り込む。
5巻30話
元々アホだった要が智将へと至ったのは、シニア時代に己を律し続けた結果である。性格が変わるほどの重責に晒されていた過去の圭について、山田は「そんな"野球"って苦しいよね」と指摘する。
葉流火に誘われ、部活終わりに公園でキャッチボールをする二人。
「嫌だったか 野球 シニアの時…ずっと 俺とやるの」
山田の言葉に思うところがあるのか、どこか思い詰めた様子で圭に問いかける葉流火。
「そんなん覚えてねェよ でも今はさ野球楽しいぜ 」
「昔のことは覚えてねェけどさ きっと楽しかったんじゃないかな」
「俺ら最強バッテリーで勝ちまくってたんだろ? だったらさ めちゃくちゃ楽しいに決まってんじゃん」
「打倒智将要圭だ!! 俺は俺を超えてみせる」
葉流火の不安を払拭するように野球への意欲を示す圭に、鉄仮面の葉流火が作中で初めて無垢な笑顔を浮かべる。
6巻34話
クソみたいな先輩(楠田)を練習に参加させるため、一芝居打つことになった小手指野球部。そこで圭は雨の演出として何故か葉流火にホースで放水をさせる。雨という設定にもかかわらず、楠田にのみ執拗に放水をし、圭には一切水をかけない葉流火。それを見た周囲からは、「ヒイキじゃん」とつっこまれている。
7巻収録WJ出張編
宝谷シニア時代の"智将"が、投球以外に無関心で忘れっぽい葉流火を「放っておいたら危なっかしい 幼馴染の俺がしっかり管理してやらないと」と献身的にサポートしている。22時までに寝かしつけるために、葉流火の寝室で入眠を見守っている描写まである過保護っぷりである。また、葉流火が母公認で要家の合鍵を持っていることが発覚する。
記憶喪失によりアホに戻った圭と葉流火の二度目の出会いでは、野球を推しまくる葉流火に嫌気が差して逃亡する圭を、葉流火がターミネーターのように追跡している。
「圭がただ…忘れてるだけだ」
「俺たちはずっと一緒だった」
「俺は一つも忘れてない 最強のバッテリーになるために圭が頑張ってくれたこと」
一度は葉流火を拒絶した圭だったが、葉流火の熱意に心を動かされ「共犯者」から「友だち」へ関係を再構築することに。
「アンタのこと葉流ちゃんって呼ぶことにする」
「友だちならなれるぜ 記憶失って第1号!!」
第8巻51話
帝徳の試合を視聴する小手指野球部。背番号11番ながらも、一目で葉流火が「エースはコイツだ」と評した投手が陽ノ本当である。周囲に人を集めるカリスマ性がある当は、数知れない対戦者を絶望につき落としてきた葉流火とは正に真逆の投手だった。
「ラブ&ピースじゃん…この人」と圭が頬を赤らめて当に好意的な反応を示すと、その隣で葉流火はハンドグリップを破壊。帝徳二枚看板の片割れである飛高ともども「ぶっ潰す」と宣言する。
それを見ていた山田・藤堂・千早はチームメイトながら、葉流火を「悪役」と称した。
第9巻63話
帝徳との試合中、フェンスに衝突したことをきっかけに、圭は幼少期の記憶を思い出す。
圭の家に遊びに来たものの、兄の可愛がりが原因で泣いてばかりいた葉流火。そんな葉流火を圭はキャッチボールに誘う。
「圭ちゃんと一緒に野球したい」
「いいぜ! 最強のバッテリー目指すぞ」
それが"天才 清峰葉流火"との出会いだった。葉流火の投球を目の当たりにしたことで、圭はいち早く葉流火の才能に気付いたのだ。
「才能というものは どうしてこんなにも惹かれ 魅せられるのだろう」
「近づいたらダメだと わかっているのに」
9巻64話
葉流火と最強のバッテリーを目指すと約束した圭だったが、性根がダラしないため、野球の厳しさに耐えかね早々に投げ出していた。
しかし、練習に誘いに来た葉流火と久しぶりにキャッチボールをした圭は、葉流火の投球に違和感を覚える。葉流火はその才能に惹かれた大人たちの無責任な助言によって、投球フォームを悪い方向に変えてしまっていたのだ。そこで圭は無責任な周囲に葉流火の稀有な才能が潰されないように、自分が葉流火を正しい方向へ導く決意をする。
「大人とか関係ない 俺のが正しいって」
「絶対?」
「うん "絶対"!!」
圭は葉流火に"絶対"と言ってしまった責任の重大さに怯えながらも、葉流火の全幅の信頼に応えようと知識を蓄え、練習を重ねる。
そのストイックさからチームで孤立しようと、普通の青春も娯楽も全て捨て、必死に努力した。どれほど心を痛めていても、自信のある振りで虚勢を張り続け、"智将 要圭"を演じていたのである。葉流火に"絶対"と言える自分であるために。清峰葉流火という才能を万全な状態で未来に送り届けるために。
葉流火の隣に居続けるため極限まで己を追い込んでいた当時の圭には、野球が楽しいという感覚はなくなっていたのである。
10巻65話
プロ養成所とまで謳われる念願の大阪陽盟館高校からスカウトが来た"智将"。葉流火の隣に並べる選手になれた喜びを噛み締め、これまでの努力と苦しみが報われたと感じる圭だったが……。
シニアの監督の話を立ち聞きしたことで、"要圭"は"天才 清峰葉流火"のバーターに過ぎなかったことを知ってしまうのだった。