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負けず嫌いだから(催眠学園)

まけずぎらいだから

負けず嫌いだからとは、アダルトゲーム「催眠学園」のヒロインである矢野みどりの名台詞である。

※この記事はネタバレです。






















負けず嫌いだからとは、アダルトゲーム「催眠学園」のヒロインである矢野みどりの名台詞である。


正確に書くと

「あれが全て嘘だったなんて……悔しくて悔しくて、この家から出て、もう二度と戻らないつもりだった……でも考えたんだ。この嘘をつき通して本当にしてやろうって。あなたは変わってくれた。私って意地っ張りで負けず嫌いだから……」


状況編集

矢野みどりの恋人ルートでの運命の選択で、「キーワードを言わず、真相を知らないふりする」を選んだ際に出る名台詞。


みどりを失う覚悟の出来ない村越進太はあえて真実を知らないで生きようとする。

無邪気に笑うみどりに


「なにがあっても、ずっと一緒にいてくれ」


そうして真相に気づかなかったふりをし、村越はその後高校を卒業。付き合い続け、ついにはみどりと結婚するに至る。

その後は村越は一般的な社会人として、問題なくみどりを養える男になった。(元々村越は知能が高い男である。その全てを悪魔的な凌辱行為につぎ込んでいただけ)

みどりは学生時代に見せていた高い知能、人脈、社交性を全て捨てて、村越のために尽くして支える専業主婦になった。

夫婦間の関係は良好。セックスの相性も最高。何も言うことは無い。最高の家庭。

そんなものを築いた村越。

幸せの絶頂の中、ある日。

家に帰ると、隠していた催眠導入機がテーブルに投げ出されているのに気づく。

そこで村越は悟る。「きっとみどりがこれを見て、真相に気づいたんだ」

みどりが居ない。半狂乱になる村越。

探しに出る。いない。


だが、その後真っ暗な気持ちでぼうっとしてるところにみどりが帰ってきた。

良かったと、思わず縋り付いて泣く村越を優しくあやしながらみどりは言う。


「私も今日泣いてしまったの……全てを思い出したから」


「あれが全て嘘だったなんて……悔しくて悔しくて、この家から出て、もう二度と戻らないつもりだった……でも考えたんだ。この嘘をつき通して本当にしてやろうって。あなたは変わってくれた。私って意地っ張りで負けず嫌いだから……」


そう言って、みどりは催眠が解けても村越と共に生きることを選んだ。

あの時交わした約束の通りに……。



ようは「催眠術で自分の人生を破壊されたことを認めるのが我慢できない」ので、夫となった男の美点を支えに「自分は運命の人とたまたま催眠で結びつけられただけだ」と思い込み、変わらず伴侶として相手を扱っていこう、という思いから出た言葉である。


実際、村越は最低最悪の人間であったが、みどりの恋人になり、夫になることで真人間として更生した。これは素晴らしいことであるし、変われた村越は賞賛されてしかるべき男である。

これは美点で間違いないであろうし、それを引き起こしたのがみどりであるというのも誇らしく、彼への思い入れに繋がるのかもしれない。


けれど、この恋と愛の発端は、人間の魂の尊厳を侵す「催眠術」という邪悪極まりない行為である。


矢野みどりの人生が悲惨であるのは疑いようがない。

(けれども、邪悪な人間を変えるのは正しい愛のみであるという面もある、色々複雑なシーンである)

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