本カードには「リバイバル前(無印版)」と、後の新環境に適合するようリメイクされた「リバイバル版(カード名の左上or右上どちらかに REVIVAL の文字が書かれたリメイクカード)」の2つが存在する。
ここでは2つの項目に分けて説明する。
リバイバル前
効果
スピリット
6(赤1紫1緑1白1黄1青1)/赤紫緑白黄青/遊撃隊
<1>Lv1 5000 <2>Lv2 8000
セットしている/トラッシュにあるこのカードは、一切の効果を受けない。
【バースト:自分のライフ減少後】
このカードをコストを支払わずに召喚する。
その後、自分はデッキから1枚ドローするか、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。
このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。
Lv1・Lv2
このスピリットのシンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。
シンボル:白
解説
煌臨編 第4章:選バレシ者(発売:2018/1/27)で登場した6色のスピリット。
自身のライフ減少をトリガーとするバースト(フィールドの端に1枚だけ裏向きで伏せ、書いてある条件が満たされたときに下にある効果をノーコストで発揮できるギミック)を持つ。
このバーストが発動すると、手札orコアのいずれかを1つ増やした後にアタックステップを強制的に終了させ発動側のターンへ繋がる。いわゆる「防御札」である。
さらに強いのが「セットしている/トラッシュにあるこのカードは、一切の効果を受けない。」というさらっとした一文。この効果によってトラッシュからの再利用ができないというデメリットはあるものの、例えば「相手のバーストを破棄する」や「相手のバーストは発動できない」といった効果も無効にして発動させることが可能であり、これだけで他のバースト防御札と差別化が図れる。
一部では、それまで防御札の定番中の定番とまで言われた絶甲氷盾ですら過去のものにしたカードとまで言われるほど、その強さと汎用性は際立っている。
プレイヤー「アレックスが伏せられているときの安心感は異常」
また、召喚してフィールドに出た後は自身のシンボルを6色全てのうちのいずれかとして扱えるのも特徴である。
バトルスピリッツには色・シンボルの同じカード同士であればコスト軽減をしてコアを節約し、後の動きの幅を広げられるシステムがあるのだが、逆に言えば色・シンボルの異なるカード同士ではコストの軽減ができず、相対的にカードコストが重くなってしまうといった特性もある。
しかしこのカードはシンボルを何色にでも変更できるため、フィールドに出た後も潤滑油としての役割をこなしてくれる。「究極軽減シンボル」「神軽減シンボル」という例外はあるものの、このスピリットがいる間は軽減シンボルのあるカードなら全てコストが-1される状態といっても差し支えないだろう。
後に解説する「リバイバル版」が出るまで、最強の防御札兼潤滑油として数多のデッキを支え続けたカードである。
リバイバル
効果
4(赤1紫1緑1白1黄1青1)/赤紫緑白黄青/起幻・遊撃隊
<1>Lv1 3000 <2>Lv2 6000
セットしている/トラッシュにあるこのカードは、一切の効果を受けない。
【バースト:自分のライフ減少後】
このカードをコストを支払わずに召喚する。
その後、このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。
Lv1・Lv2
このスピリットのシンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。
Lv1・Lv2『自分のメインステップ』
このスピリットを疲労させることで、自分はデッキから1枚ドローするか、ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。
この効果はターンに1回しか使えない。
シンボル:白
解説
転醒編 第1章:輪廻転生(発売:2020/4/25)で登場した6色のスピリット。
「セット中は効果を受けないバースト防御札」、「6色全てに変色可能なシンボル持ち」というところは変わらないが、手札orコア補充のタイミングとコストに大きな変更点が見られる。
リバイバル前はバースト発動時の1回だけしか手札orコア補充ができなかったものの、リバイバル版では自分のメインステップになるたびに使用可能(ただし、1つのメインステップに1回という制約があるが)に。
さらにコストも6から4に変更されて素のコストを支払っての召喚がしやすくなったことにより、「メインステップに素のコストを支払って召喚 → そのままメインステップ効果で手札orコアを補充」のムーブも可能になった。
特別な事情がない限り、手札orコア補充の効果を使い回せるリバイバル版の方がデッキに投入されている。
どのデッキにも採用が検討できる汎用性や、各メインステップに着実にアドバンテージを獲得していく堅実な強さから「所持デッキ数×3枚は揃えておきたい必須級カード」とまで言われる。
しかし、再録がない間は「必須級カード」のくせして3桁円では1枚も買えないくらいの値段で取引されるほど高騰したがために新規参入の壁として立ちふさがっていた。
この現状を踏まえ、2021/10/30にイラスト違いの本カード2枚の収録を目玉にしたスターターデッキ【白銀の記憶】(1箱1100円)が発売された。
……発売されたのはいいのだが、値段に釣り合わないほど目玉カードが豪華すぎたためか発売からしばらくするとものの見事に店頭から姿を消し、しばらくは絵柄を問わず同じ値段で買い取るカードショップも存在した。
が、彼女をとりまく環境は契約編に入って一変した。
契約編にて登場した「蒼契約」「雷契約」などのデッキが「相手はバースト効果を発揮できない」効果を使って攻めてくるため、そもそもこのカードを伏せていても発動できないという状態が頻発するようになった。
「セット中は効果を受けないバースト防御札」という特徴を持っている本カードであるが、バトスピにおいて「相手はバースト効果を発揮できない」効果は、カードではなくプレイヤーを対象とした効果であるため、耐性を貫通してくるのだ。
その後、Vジャンプ2022年6月特大号にて新規イラストの本カードが付録として収録。さらに、2022/6/25に発売のバトスピダッシュデッキ【無限の絆】にて2枚収録。環境での使用率の低下もあり、市場価格はかなり落ち着いた。
背景世界
「煌臨編」(2017年開始)から「真・転醒編」(2021年開始)における背景世界の主人公。
突如として大災害に見舞われたグラン・ロロを救うべく、他の6人の探索者とともに伝説の救世主ロロを探すように命じられた少女である。
関連タグ
放浪者ロロ … アレックスと同様、過去のシリーズでは背景世界の主人公を務めている。