概要
医師の指示で医療行為を行うことができるNP(Nurse Practitioner)の資格を持つフリーランスの看護師。フローレンス財団の要請でアメリカから帰国し、「天乃総合メディカルセンター」に赴任する。幼少期の頃に母親を亡くしており、その過去をきっかけに医者を志したが、医者を諦めナースとして患者を救おうと改めて志した。
NPの資格と経験からプライドが高く、九鬼からは「あなたには、患者さんへの思いやりが足りない。」と指摘されている。治療方針を巡り九鬼と衝突するが、彼の能力や意見を認めるようになる。
「歩ちゃん」と呼ばれることを非常に嫌がっている。
2年後、九鬼よりも一足先に「西東京総合病院」に赴任。ここでも病院内の派閥間の険悪な空気を呑み事なかれ主義を貫いたが、その点を日本に帰国した九鬼から散々いびられた。それに対して「あんたが治せばいいだろ!」と反論したため、口論に発展してしまう。
しかし、大田黒の容態が悪化した際には抜群のコンビネーションを見せている。
帰国後しばらくはホテル暮らしだったが、千晶のおかげで新居が見つかった…ものの、結局2年前とほぼ変わらないメンツで寮生活かつまたしても九鬼と同じ部屋だったため更にストレスが溜まる事態に。
それに加えて、今度は何者かが千晶のナース紹介所のサイトのクチコミに「那須田歩は患者を殺したことがある。那須田歩の言葉を信じるな。」と書き込まれていた。本人は「思い当たることなんて一つもありません。」と強く否定していたが、病院前には那須田に憎悪の視線を向けて拳を握りしめる人物が立っており…。
それと同時期に今度はアレルギー対応の患者・斉藤四織への配膳ミスを疑われてしまい、愛川からしばらく看護業務を休止するよう言い渡されてしまう。
しかし、後に那須田のアメリカ・シカゴの病院勤務時代に担当した患者・香奈が四織の娘だったことが送られてきたカルテで発覚。香奈は那須田達の懸命の処置も虚しく亡くなってしまったが、香奈にはもう余命僅かであることが(病院側の方針もあり)知らされておらず(本人は噂ながら把握していたが)、娘とのビデオ通話での僅かながらの情報で担当看護師として「那須田歩」の存在を知り、四織は彼を「娘に対して無責任に『頑張れ』と励ました人殺し。」「娘に治療の選択肢も与えない医療の傲慢を体現した人間」と一方的に恨みを持つようになり、今回のインシデントミスを故意に引き起こさせた。しかし、その事が看破されてしまい、因縁の那須田と対面した際、四織は彼に向かって「娘を返してよ!」とひたすら叫んでいた。
しかし、生前の娘・香奈から聞いていた彼女の意志と四織の生きる気力を保たせることを優先しあえて謝罪せず「僕はやってません。」と否定を突き通し訴訟も甘んじて受け入れることを宣言した。
その後、出勤途中に最年少の卓球選手・浅倉七叶が倒れているのを発見。独断で応急処置として胸腔穿刺を行い救急搬送までの時間を稼いだが、処置中に肋骨が骨折していたことが判明。薬師丸からは「あなたでなければ彼女を救えなかった。」と評されつつも、「肋骨骨折の件は他言無用でお願いします。浅倉さんとの接触も控えてください。」と告げられた。しかし、巡回とはいえ彼女に接触せざるを得ずその際に母親に謝罪したものの「あなたの判断は本当に正しかったんですか?」と指摘され、病院と自身を提訴すると宣言されてしまい、薬師丸からはマスコミによる情報漏洩を避けるため謹慎処分を言い渡されてしまう。一応、八木の証言により母親からの誤解は解けたものの、今度は七叶から告白されてしまう。(しかも九鬼の影響で広島弁)
しかし、どう見ても交際は無理なため断ったものの相変わらずオブラートに包まなかったため泣かせてしまった。