概要
謎のスーパーナース。歩と同時期に「天乃総合メディカルセンター」に赴任する。
フローレンス・ナイチンゲールを尊敬し、看護師は「人を見て人を直す」との持論を持つ。
普段は紳士的な態度だが、患者の命より自分のプライドや利益を優先する医師や周りの患者や同僚の看護師に迷惑をかけるようなモンスターペイシェントには容赦せず、広島弁で捲し立て威嚇する。
患者の容体と適切な処置方法を瞬時に見極め、処置を実行、成功させるためにドクターや患者本人に嘘をつくことも厭わない。患者に意見し、適切な処置方法を見抜く域に達していない歩を「馬鹿ナース」と呼び、未熟さを非難する。
天乃院長とは現役時代にナースであるにもかかわらず医者である彼に代わって医療行為をし、患者を救ったという浅からぬ因縁があり、「ナースは医者の手下ではない」と告げ、歩を利用することをけん制する。
実は、「フローレンス財団」の理事長だったことが第5話で発覚した。そのため、歩とは同じ病院に勤務する同僚でもあり、フローレンス財団内での上司と部下の関係でもある形となっている。
だが、第6話で「マルファン症候群」という病気を患って徐々に悪化していることが発覚し、第7話ではついに心筋梗塞で倒れてしまった。何とか一命を取り留め、アメリカで手術をすることになった。手術の末、何とか根治に成功し退院したものの、歩の看護が雑だった件も含め入院生活について相変わらず散々文句を言っていた。
また、最終話にて那須田を幼少期の頃から支援していた「あしながおじさん」だったことが判明した。
2年後、日本に帰国しおにぎり屋「脈屋」をたま子とともに開店。大田黒の件を那須田から聞き、彼を「ガチクソナース」と罵ったため口論になるも、大田黒の容態が悪化した際には相変わらずの抜群のコンビネーションを見せていた。
また、神山と大田黒の師弟関係も把握していたようで神山に大田黒の手術を依頼していた。
愛川にはその真意を明かしており、「もっと成長して欲しい」という親心だったことを吐露している。
その後、愛川の要請で歩に遅れる形となったものの「西東京総合病院」に赴任する。
赴任中に嘗ての同級生である五味武久と再会。彼からは「しず坊」と呼ばれている。九鬼の嘘も唯一見抜ける。彼の口から九鬼家がお金持ちの家系であることが判明した。
だが、五味は余命1ヶ月と診断されており、もはや手の尽くしようがないため何とか彼に受け入れてもらおうと奔走するがその心情が哀れみの表情として出てしまい彼から拒絶されてしまう。
しかし、諦めず彼の性根を自分の信念で治そうと決意。彼を説得し、性根を変えることに成功した。
西東京総合病院に勤務する中で薬師丸の病院改革を危険視するようになり、「患者を救うためなら私はどんな手も使います」と宣戦布告した。
その後、灰原の病室を無理やり引っ越させ、傍若無人の彼に啖呵を切った。しかし、その事で薬師丸の逆鱗に触れ契約を解除された。
その後、西東京総合病院でランサムウェアによるハッキングが起きた際には機能不全に陥った病院内の患者数人を「脈屋」に運んで診察に当たった。