概要
中国のアニメ情報誌「動画基地」誌の2006年に刊行されたFate特集号の付録となったセイバーフィギュア。
その出来映えと独特の雰囲気からモッコス(『ゼノサーガ』のKOS-MOS)と並び「邪神」の一柱に数えられる。
もとは日本のフィギュアメーカー「クレイズ」の1/6スケールフィギュアが無断コピーかつ縮小されたものでなぜか胸が盛られている。
へにょっとした口元、とぼけたような目付きはコピー元の凛とした表情とはほど遠い。
トレーディングフィギュアサイズなこともあり、当初は5元ほどだったようだが、出版社側が回収に動いたこと、中国でも話題になったことからプレミアがつき1000元にまで高騰したという話もある。
「邪神像」の中でも入手困難な一品であるのは確かで、クレイズでコピー元の原型を担当した宮川武氏が中国の知り合いに確認しても誰も知らず、中国の著名な漫画家のツテでどうにか入手したという。なお、TYPE-MOON社屋にも一つあるようだ(邪神セイバー、関係者からは意外な高評価)。
2006年9月に中国で話題と成り日本にもブームが飛び火、コミックマーケット71(同年12月29日~31日)において香港の作者も参加する合同誌「大邪神セイバー」が発表された。
2007年には公式ネタとして拾われ、メルブラシリーズの『Actress Again』にてネコアルク・カオス(CV:中田譲治)がシナリオ上でネコアルクと初遭遇した際に「邪神セイバー系のネコ」と表現した。
大本がアルクェイド・ブリュンスタッドであることを踏まえると言い得て妙ではある。