もしかして⇒モッコス
概要
神を崇める時、神を象った像を作って崇拝する。
ただし、偶像崇拝(信仰の対象を絵や像等で表現する事)が禁止されている宗教では、作る事は厳禁。
邪神に相当する英語の一つに「false god(偽の神)」があるが、アブラハムの宗教では定義上多神教の神全てが該当し、その意味で邪神像ということになる。
基本的には「偶像」の一語で足りるため、アブラハムの宗教の保守派・強硬派のあいだでもあまり使われない語彙と言える。
基本的にクトゥルフ神話の旧支配者、外なる神やその他各作品の「邪悪な神」と設定された存在の像として用いられる。
クトゥルフ神話
クトゥルフ神話の邪神たちは崇拝カルトを保有しており、彼等彼女らを模した像が実際に作中世界にも存在する。
『クトゥルフの呼び声』で像が登場。著者ラヴクラフトがクトゥルフのスケッチを残してあるせいか、後世の作品でのクトゥルフ像もおおむねデザインが一致している傾向がある。
D・J・ウォルシュJr著『呪術師の指環』に山羊のような輪郭で触手を備えたデザインの神像が登場。
『サタムプラ・ゼイロスの物語』に青銅製の像が登場。作者のクラーク・アシュトン・スミスもこの神の像を彫刻で自作している。
通用
転じて、禍々しい雰囲気や「異形」「異質」を感じさせる低品質フィギュアを指す俗語となっている。
この用法の祖となったのがゼノサーガのキャラクターKOS-MOSを模した『ゼノサーガ・エピソード2』限定版同梱フィギュア(通称モッコス)である。
メイガス4姉妹
当初はモッコス、邪神インフィ、邪神シルメリアがメーガス三姉妹になぞらえて「メイガス三姉妹」と呼ばれていたが、邪神セイバーの出現と共にこれに加わり四姉妹となった。
- 邪神インフィ
2006年4月20日発売のXBOX360用ソフト『NINETY-NINE NIGHTS』の香港版限定の初回版予約特典。主人公のフィギュアが入ったスノードーム的なやつ。
- 邪神シルメリア
2006年6月22日発売の『ヴァルキリープロファイル2 シルメリア』初回限定版付属フィギュア。なんともいえない表情をしており、明らかにデコマスとは異なる。造形的にはまともであり、リペイントする腕があれば改善が可能なようだ。
2006年9月に話題になった。中国のアニメ雑誌の付録として封入された小さなアルトリア・ペンドラゴンフィギュア。日本のフィギュアメーカー「クレイズ」のフィギュアが勝手にコピーされ縮小されたものと言われている。モッコスと並ぶ知名度を誇る。
それ以外の邪神像
2009年頃に夜店で売られていたらしい仮面。造形が狂っているというほどではないが二次元を三次元に落とし込む際に若干ズレてしまった感じである。ミクダヨーや謎ノ美兎に通じる味わいがある。
- 邪神サスケ
2010年度にマクドナルドが『NARUTO』とコラボしたハッピーセットに降臨した邪神像。
二次元の邪神。『ラブライブ!』のソーシャルゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』における「【笑顔いっぱいのステージ】高坂穂乃果」カードイラストで首の骨が外れたかのような伸び方をしていた。覚醒後イラストでは人差し指を自分の頭に向けるという挑発的(?)なものとなっておりネタにされた。物理的におかしい覚醒前は2013年5月31日に修正されたが、覚醒後はそのまま。
- 邪神エレン
2015年4月発売の「月刊 進撃の巨人 公式フィギュアコレクション」vol.1に付属したエレンフィギュア。右目の位置が眼窩より上にまでズレており、ぐにゃりと前衛的に歪んでいるように見える。ただし、問題の邪神像は不良品である。検索して見ると値段相当のものが出てくる。
- 邪神リヴァイ
2021年10月に開催されたdocomoの「進撃のコラボキャンペーン」において当選者のみが購入できるフィギュア。値段は1万3000円とスケールフィギュア並み。しかし兵長の怜悧さの欠片もない間の抜けた顔つきとなっている。『ギャグマンガ日和』の曽良に似ているという声も。顔以外でも自立出来なかったりパーツや土台に汚れが目立ったりと低品質さが目立つ。「令和に蘇った邪神像」とも称されている。
フィギュア以外
- じゃしんのぞう
『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』に登場する破壊神シドーをかたどった像。
- じゃしんぞう
『ドラゴンクエストⅥ 幻の大地』に登場するストーンビースト系のモンスター。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場する像。
- 巨大邪神像