概要
バンオウ-盤王-に登場する自称月山元の親友。まるで悪役のような邪悪な笑みを浮かべるが、やっていることは主に月山の支援や応援である。
人物
吸血鬼。銀髪に赤い眼を持つ。記者・パパラッチとして出版社で働いており、普段は眼鏡をかけている。
二話で初登場し、倒れた月山をタワマン高層階の自宅へ連れ帰った。貧しい暮らしをしている月山とは対照的に金銭的に裕福であるらしく、自宅には絵画が飾られていたり、瓶に入った血を常飲して『この通り血には不自由していない』と豪語する。
月山とは150年以上前から知り合いで、久しく交流は無かったが記者として将棋の取材を行っていた際に再会。
過去に交流のあった時期には『隆ノ介(りゅうのすけ)』と名乗っていたことから、月山からは現在もその名前で呼ばれている。
鈴木も同じように月山のことを『元四郎』と呼び、和島将棋教室に参加した際は親友を自称した。が、月山には毎度知り合いを強調されている。月山がアンナと親睦を深めている様子を外から覗き見てショックを受けるなど、もしかしたら本人は本気で親友と思っているのかもしれない。
月山からの信用が全く無いのだが過去に何があったのか現時点では不明。
将棋を覚えるつもりはなかったが、月山が活躍して以降少し興味を持ったようで書店で将棋の本を閲覧する…が、すぐさま「ムリ」だと諦めた。
日中の活動が苦手な吸血鬼という種族であるにもかかわらず人間のために竜王戦に臨む月山に対して高価な血を無償で提供したり、病院に担ぎ込まれた月山の正体が医師にバレることが無いよう(月山の意志でないとはいえ)連絡を受けて駆けつける等、積極的にサポートを行っている。
が、月山が吸血鬼として目立ちすぎることがないよう、アマ竜王戦では騙す形で酒を飲ませた上で釘を刺す等しており、現代の日本で人間社会に紛れ隠れながら生きることを優先している節もある。
人間に対しては下に見ていると思われる言動が多く、『人間はゴミ』『人間のほうがよほど化け物』と言って憚らず、月山を支援する理由も本人には「月山が人間の棋士を負かす所が見たいから」だと語っている。
しかしながら、月山の対局は放送ないし現地でほぼ欠かさず見ており、対局が見られない期間を暇だと語ったり、身バレのリスクを覚悟で現地観戦しようとしたり、重要な対局の前には血の差し入れをしたり、月山が落ち込んでいる時には励ましたり、記者として対局を撮影した写真にはほぼ月山しか映っていない等々、やっていることはただのファンないしサポーター。さらに月山が病院に運び込まれた時に周囲に兄と名乗り、月山にわざわざ「お兄ちゃん」と呼ばせた。
なお、自身は将棋に詳しくないため対局の内容は理解できていないが、対局の配信ではAIが対局の優劣を示してくれているため、自室のモニターでそれを見ながら激しめに一喜一憂している。
身体能力は高いようで、街を破壊した教団のハンター・アンナと交戦した際は隕石でも落ちたのかという惨状の市街地から衣服すら傷ひとつない状態で離脱したり、老人に変装して街中で彼女を暗殺しようと試みる等している。