概要
比良坂初音の宿敵。修行僧のような姿をした男性。初音より強い力を持ち、昔から悪しき蜘蛛妖怪である初音と度々戦っていた。
現代でも彼女と死闘を繰り広げ深手を負わせるが、自らも傷を受けてしまい、休息を取りつつ、再戦の機会をうかがっている。
初音が八重坂高校全体に結界を張っている為、学園への侵入はできないでいる。
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以下ネタバレあり、要注意。
実は彼こそが本当の妖魔(蜘蛛神)で、初音を女郎蜘蛛にした張本人。長い時間を生きてきたために、常に退屈していて、気まぐれで、時に冷酷。
生贄として捧げられる前に実兄たちに輪姦された初音を気まぐれで救い、初音の復讐に力を貸して、初音の村を滅ぼした。
その後、自分についてきた初音を傍に置くようになる。初音には、自分のことを『兄様』と呼ばせていた。初音が奏子に『姉様』と呼ばせていたのは、銀の影響だったと思われる。
自分を慕う初音を銀は気に入り面白がって可愛がっており、やがて眷属にしてほしいとせがむ初音の願いを聞いて、銀は初音を女郎蜘蛛に変えた。
しかし長い年月をへて、銀は初音に飽きてしまい、初音自身も銀に飽き、倦怠期の夫婦のように互いに飽き飽きしながらも、長年共に過ごしていた。
そんな中、銀が気まぐれで村の巫女に子供を産ませて、一年ごとに人里に降りるようになってから、銀と初音の関係は一変。
自分だけが取り残されてしまうと恐れて、同時に嫉妬した初音は銀の妻子を殺害した(実は初音が殺した子供以外にも子供がいて、その子が八神神社の祖になった)、それ以来、銀と初音は決別して、互いに戦うようになった。
しかし戦うといっても、それは銀にとっては遊びみたいなもので、初音から見れば銀は主人であり、力が及ばないことも理解していた。
物語後半に、銀は自分の子孫である八神神社の娘八神燐(銀の子孫)と出会う。
燐の霊力に目をつけて燐を操ろうとしていた初音の思惑を悟り、燐を抱いて力を与えることで、燐を初音の支配下から解放して、自らの下僕とする。
そして結界を破壊する刺客として、燐を初音のもとに送り込む。
しかし、燐が銀によって自分と同じく蜘蛛に変えられていたこと(完全に蜘蛛化はしていない状態だったが、初音を不意打ちするのには十分だった)に気づかなかった初音は油断して、隙をつかれて燐に攻撃されて結界を破られてしまい、銀の侵入を許してしまった。
戦いの最中、蜘蛛に変えられつつある燐は、初音が救ったことで蜘蛛化を免れるが、燐という手駒を失っても、銀の力は強大で、初音は敗れてしまう。
銀に初音が殺されようとしていたところ、その場に駆けつけた奏子を見て、今度は彼女まで殺そうと企む。それを察した初音は意識を取り戻した燐に銀を殺すよう指示し、そのまま燐が放った錫杖に貫かれ、さらにその錫杖への落雷によって絶命。持て余した永い生涯に幕を閉じた。
余談
小説版では、里の巫女に娘を産ませるが、その娘(銀の実の娘)とも性交して子供を産ませて、母娘が争う様子を、初音との情事中に糸を通じて遠くから楽しむなど、ゲーム以上に悪趣味な面を見せていた。