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降車ボタン

こうしゃぼたん

バスや路面電車についているあのボタン。
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降車ボタンは、乗合バス路面電車などに設置されている、乗客が降りる際に押すあのボタン

色々なメーカーが作っているため、様々な名前があるが面倒くさいので本稿では「降車ボタン」に統一。
内容は特記がない限り乗合バスのものである。

概要

乗合バスや路面電車は、通常の鉄道と違って必ずしも全ての停留所に停まる必要はなく、特に乗合バスの場合は乗降客が居ない停留所は通過してしまう。
運転士車掌の2名が乗務していた頃は、停留所が近付いた案内があると、乗客が車掌に直接下車する意思を伝えていたが、ワンマン運転になると、これを運転中の運転士に安全に伝える必要が生じた。
このため、運転席にチャイムを設けて、客室にいる乗客がボタンを押してこれを鳴らすことで、乗客が下車する意思を伝える降車ボタンが開発された。

構造

住宅の呼び鈴と同様に、ボタンとチャイムが直接つながっている。
一度ボタンを押すと、ベルが鳴るとともに運転席に設置されたランプ(※)が点灯し、次の停留所に停車する旨を運転士に知らせる。
ごく黎明期のものは、乗客が押す降車ボタンは文字どおりボタンだけだったが、のちに「とまります(次とまります)」などの文字を表示するランプがつけられた。
運転席のランプと降車ボタンのランプは基本的に紫色に点灯するよう規格が定められている。

  • (※)停車表示灯(オージ) 次停車ランプ(レゾナントシステム )など

近年は運転席のチャイムと、乗客に向けた案内放送を行う音声合成装置、停留所名を表示する電光掲示板などと連動し、降車ボタンが押されると「次、とまります」というアナウンスが流れたり、英語などの案内表示が行われるなど多機能化が進んでいる。

バリアフリー化と降車ボタンの変遷

設置場所の推移
かつては誤って押してしまう「誤押下」を防ぐために、比較的高い位置に設置されていたため、例えば椅子に座った乗客は肩より上のボタンを押す必要があるなど、必ずしも誰もが押しやすい位置にあるとは言えなかった。
近年では、バリアフリー化の促進によって降車ボタンの数が増やされたうえ比較的低い場所に設置されることが増えた。
その代わりに誤押下の可能性も増えたが、スイッチの周りを高くするなどボタンそのものの形を工夫して誤押下を防ぐ工夫がなされている。

デザインの指針の制定
また、かつては降車ボタンのデザインは多種多様で、例えばシックな内装を好む事業者では外装に銀色のメッキが施してあったり、逆に現代的な内装を好む事業者では降車ボタンの外装の大半をランプのレンズが占めるといった個性的なものも見受けられた。
平成12年(2000年)に施行された交通バリアフリー法に伴って、国土交通省からバスの内装の色調を視覚障害者にわかり易くするための指針が示された。これにより、座席を青系統、手すりを橙色、降車ボタン本体を黄色とする事が定められた。

降車ボタンを買う方法

バス会社のイベントなどで廃品を購入することができる。また、極稀に古いデッドストックの新品が売られていることも。最近では、東急バスとメーカーが共同でチャイム付きの新品を売り出した。

余談

  • このボタン、一応「降車ボタン」と言えば通じるが、メーカーによって名前が全く違う。現在採用数が多いオージ製に至っては『メモリー子ランプ』という全く脈絡の無さそうな名前で、年季の浅い整備士やマニアは「???」となるのがお約束。
  • 誤って押してしまった(誤押下)場合や面倒な悪戯に対処するため、運転席にはリセットボタンがある。
  • 手すりに付けられた個体は、不意に乗客が握ったり荷物をぶつけたりして破損させることが多く、外装部品は事実上の消耗品である。このため、降車ボタンのアッセンブリーだけではなく、外装や内部部品など細々としたパーツがメーカーから供給されている。
  • ノンステップバスや底床バスに車椅子の乗客を載せた場合、折りたたんだ座席の裏に専用の降車ボタンがある(折りたたみ席直近の降車ボタンが車椅子用となる車両もある)。このボタンを押すと、運転席では車椅子の表示がある黄色のランプが点灯するので運転士は停留所に着くと直ぐに必要な行動が取れる。
  • 1台のバス(電車)に違うメーカーの降車ボタンを付けても回路に互換性があれば(一応)作動する。
  • 運転席のチャイム(と云うか本体)、最新型のものには故障検出モードが存在し異常がある降車ボタンを報せる機能があるモデルがある。
  • 原則すべての降車ボタンはケーブルで繋がっている有線式であるが、無線式のものも開発された。

外部リンク

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