概要
『ペルソナ2罪』『罰』両作品に登場するボスキャラクター。
担当声優は中尾隆聖。
「宇宙からの電波を受けている」と称しては、放火をはじめとした凶悪犯罪を繰り返す、猟奇的な人物。
現職大臣・須藤竜蔵を父に持ち、少年時代からエリート教育を強要され続けていた。そのストレスから精神を病み、遂には犯罪に手を染めてしまう。
彼を疎んじた父により一度は精神病院へ監禁されるも、噂の力により脱出、再び凶行を重ねだす。
『罪』では全ての元凶となったある事件を、『罰』ではJOKER呪いの噂元となった殺人事件を引き起こしており、ある意味諸悪の根源とも言える存在である。
罪
仮面党四天王の一人、キング・レオを名乗り登場。
ジョーカーの命に従い、怪文書「マイアの託宣」になぞらえたテロ活動を行う。
四天王の筆頭格として何度も顔を見せており、達哉や舞耶との因縁を匂わせるなど存在感を発揮していたが、序盤のクライマックスとも言うべき空の科学館で遂に対決することになる。
このダンジョンは30分の時間制限つき、かつセーブ不可というプレイヤー泣かせの仕様で、最上階で待ち受けるボス戦の緊張感をこれでもかと高めている。
重要人物と思われた彼が結果的に仮面党四天王で最初の退場者となり(最初に戦ったプリンス・トーラスはこの時点ではまだ生存している)拍子抜けした人も多いと思われるが、物語はここから中盤に入り、急展開に次ぐ急展開を見せることになる。
彼との戦いは物語上の大きな区切り・転換点であったと言えるだろう。
罰
JOKER呪いの下手人「殺人鬼JOKER」として暗躍。
何者かの依頼を受け、舞耶たちの前に姿を現す。
「この世界は間違っている」と頑なに主張しているが、ただの身勝手な言い分ではなく、本当に何かを知っているような素振りを見せる。
事実、能力覚醒前の舞耶にペルソナで戦うよう促したり、初対面の橿原淳に「貴方こそジョーカーに相応しい」と懇願するなど、その言動には不可解な点が多い。
▼JOKERとして現れた際の姿。ある人物を意識しているらしい。
電波ァ!
やはり特筆すべきは、電波系のキレた言動だろう。
「ヒャーハハハァァァァ!!
燃えろ燃えろぉ!
燃えちまえェェェ!!」(罪・初登場シーン)
「ヒャハ…!! 電波だよ電波ァァ!!
電波電波電波電波電波電波電波電波ァァァ!!
電波からは、逃げられねぇぞぉぉぉ!!」(罰・ボス戦導入シーン。ボイス付き)
中尾隆聖氏の怪演と相まって、キャラクターの印象をより際立たせている。
『罰』では、ゲーム中盤のボスとして新たなJOKERとなった人々が登場するのだが、なぜかJOKER化に伴いこれらの口調が伝染している。
なお、クリア後に行くことが出来るEXダンジョンでは、電波を受けていなかった場合の素の性格を知ることができ、本編での運命を知っているので切なくなる。