飯綱(剣が刻)
いづな
この手鎖を解いたら、あんたを抱きしめられるやろ?
高尾山最後の大天狗。
天狗としてはまだ赤ん坊なので、飛ぶことができない。
一族の伝承を受け継ぎ、常識はないが、博識。(ゲーム内人物紹介より引用)
一人称は「オレ」。関西弁で明るく快活に喋る。主人公に対して「姫サン」と呼び非常に好意的な態度で接する。他のキャラに対しても「○○サン」「○○ハン」と呼ぶ一方で、同じ天狗の相模坊をオッサン呼びし、言うことをあまり聞かず反抗するなど、反抗期の子供のような姿も見られる。相模坊曰く「息子同然」。
一歳なので常識はない。例えば、水遊びをしようと女湯に入ろうとして巫女に追い出された際に「仲間に入れてくれへん」と悲しんでいた。男女の性別のこともまだ分かっていない様子である。
しかし、常識はないが博識である。また、強力な自己再生能力を持っているため傷を負ってもすぐに治ってしまう。傷付くと痛みは感じるが一瞬で、傷口はすぐに塞がるどころか消えてしまう。
手錠をつけられているが本人は気にしていない様子である。本陣でタップすると、手錠がついているため両手を振ってくれる。
見た目に反して天狗のため怪力。道場の床に穴を開けてしまったり飛ぶ練習中に様々なものを壊してしまったりしている。もちろん悪気はなく、飯綱本人は屋根に挟まれた猫を救い出そうとするなど優しい性格をしている。
羽はあるが生まれたてのため飛ぶことが出来ない。本陣では時折飛ぶ練習をしている姿を見ることができる。が、木に引っ掛かったり下駄を落としてしまったりと上手くいかない様子。
満腹度は最大で14とかなり大きい。人物紹介には好きな食べ物はヤマモモとあるが、本陣イベントの料理ではもみじの天ぷらをあげると喜び絆値が上がる。嫌いな食べ物は熱いもので理由は猫舌だから。
ちなみに飯綱は、料理を試作する際に時々できる「珍妙な料理」を美味しく食べてくれるどころかサブスキル解放の条件になる貴重な存在。他には叉梵しかいないため、珍妙な料理が出来てしまったら飯綱か叉梵にあげよう。
この先「本編五章」、「列伝」のネタバレを含みます。
本編に初登場するのは五章である。休憩をするために天狗堂に向かった主人公一同は、マレビトによって結界が破られ、火を放たれた天狗堂を目撃する。主人公達も応戦するが、殆どの天狗が死亡した。その天狗たちが命がけで守った「宝珠」はマレビトの狙っていたものであり、なんとか奪われずに済む。この「宝珠」の正体が飯綱である。
それからしばらく出番は無いが、ずっと主人公が宝珠を持っていたと思われる。そして五章のラスト、自分が犠牲になるか、狗牙丸と浪を犠牲にするかで窮地に陥った主人公を、空から岩を敵に落とすことで隙を作り、窮地を救った。
この際は声のみの登場だったが、六章では登場しないため本格的に本編で姿を見られるのは七章以降と思われる。
列伝では、飯綱の背負うもの、そして成長物語が見られた。
常識はないが博識なのは、飯綱は前世の記憶を引き継いでいるからである。関西弁なのは前世が関西人だったからだと推測される。手錠をつけているのは「前世で罪を犯したから」とあるがどのような罪を犯したのかは不明。
そして、飯綱の自己再生能力が高いのは、簡単に言うと「死なれたら困るから」である。天狗堂の火災によって唯一の生き残りとなった飯綱が死ぬと一族の血が途絶えてしまう。そうならないように、「飯綱の法」、つまり自己再生の力を生まれもって与えられたという。
この力があるために、自分から怪我をするような戦い方をする。このことを咎められた飯綱は、天下名三槍は天下五剣を守る役目があるから先陣を切ってもいい、自分は傷付いてもすぐ治るから大丈夫だと憤慨していたが、主人公や相模坊が自分と同じように戦って傷付くのは嫌だと感じるようになる。
ある日、掬水に連れられて故郷である天狗堂に帰った飯綱は、またもやマレビトが侵入し荒らしているところを目撃する。怒りを覚える飯綱だが、マレビトと戦った鞍馬山の天狗が死にかけているところを発見し、掬水と共に治療していく。その間もマレビトの襲撃は続き、応戦するなかで主人公の言葉を思い出し、初めて攻撃を「避けた」。
天狗は一命を取りとめた。治療をしていく中で、飯綱は「自分の自己再生の力はとても強力なもの」であり、「怪我をすると本人だけでなく周りの人まで苦しい思いをする」と気づく。そして、天狗山を、主人公たちを守りたいと思うと話した。また、マレビトにも破られないような結界を張れるようになりたいと掬水に教えを乞う。感謝の意を示す天狗に対して、天狗堂を守ってくれた感謝の言葉と「自分が守るから安心してほしい」と心強い言葉を送り、マレビト退治に向かっていく。
銀髪で瞳の色はオレンジと赤を混ぜたような色をしている。ミニキャラは赤色に近い。生まれたばかりのためか童顔で細身の色白肌で、白く大きな天狗の羽が特徴的。勿論だが作品最年少である。ちなみに最高齢は相模坊の315歳だが、萩嵐雪など年齢の分かっていない妖怪がいるのでもしかすると彼らの方が年上かもしれない。
戦闘衣装は修験装束と思われる。修験装束とは修験者(山伏とも言う)が身に付けるものであり、天狗は修験者の衣装を身に纏うとされている。詳しくはこちらをご覧ください。
頭には頭巾を付けている。胸元から両腕にかけて仏具の飾りのようなものが付いている。下駄を履いており、飯綱の大切なものらしい。背中には羽を通すための切り込みがある。手には包帯のようなものを巻いている。
手錠は金色で、そう簡単には壊せないような分厚いものに見える。戦闘中も手錠をつけたままである。
浴衣姿は甚平。白基調で、真ん中に向かって紫のグラデーションがかかっている。温泉に入るときさえ手錠をつけており、どうやって体を洗っているのか気になるところである。
武器は日本号(にほんごう/ひのもとごう)。天狗の家紋が入っている。
日本号は蜻蛉切、御手杵と共に天下三名槍に数えられている。正三位の位を持ち、日の本一の槍と言われている。呑み取りの槍として有名。
全長321.5cm。刃長79.2cm、茎(なかご)80.5cm。総重量2.8㎏。倶利伽羅龍の浮彫がある。
スキル・奥義
ブロックスキル 業ノ鎖
法術/範囲
連続消去数によって前方の小範囲にいる敵に攻撃力の80/138/192%の法術ダメージを与える。
自身のブロックを消した後、6秒間10%の法術防御を追加で獲得する。
Lv6:業火ノ鎖を放つと、1秒間に生命が一番少ない仲間の受けるダメージを35%軽減する。
名前や身分、出身地などから飯綱権現と思われる。日本八天狗のうちの一つとされる。長野県の飯綱山に伝わる大天狗で、飯綱三郎としても知られている。詳しくは飯綱権現をご覧ください。
そもそも天狗とは神通力を扱う妖怪または神で、その中でもより強大な神通力を扱う天狗が大天狗とされる。大天狗には大きな力があるとされ、相模坊が雨を降らしたり飯綱が岩を降らしたりするのにも納得である。