香の前
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こうのまえ
「香の前」とは、戦国時代~江戸時代の女性。豊臣秀吉、伊達政宗、茂庭綱元の側室。
天正5年(1577年)、高田次郎右衛門の長女として誕生。
香の前とは通称で、本名は種。
その美貌を見初められた豊臣秀吉の側室となり、その後賭け囲碁で勝った伊達政宗に下賜され、二人の子を産んだ後、茂庭綱元に下げ渡され側室となる。
生涯で三人もの有力者の側室になった。
政宗との間に出来た二人の子は茂庭綱元の子とされ、息子の又次郎は亘理氏の入り婿となり亘理宗理と名乗った。
最も広く伝わる説話は、最初に秀吉が茂庭綱元に香の前を下賜したのだが、香の前の美貌に惚れた政宗が彼女を奪ったというものであるが、書籍によっては政宗の元にくるまでの経緯が違っており、はっきりしたことはわかっていない。
娘の津多が産んだ嫡男の宗輔は、後の伊達騒動で有名な原田甲斐である。
浄土宗の熱心な信徒であった香の前は、1612年綱元に願い出て茂庭町に円鏡寺を開基した他、猿飛来に青雲地蔵堂を建立、1613年には大崎八幡宮に金灯篭を奉納している。
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