概要
意思を持つ武具の一種。バイブの如く振動して感情を表す。
元は三大国と交戦していた謎の集団の《鬼火》使いが身に着けてた鎧の一部。
ジェラルドが所有していたが褒賞品としてウォルムに贈呈され、新たな持ち主と認めた。
戦場の《鬼火》と血肉をこよなく愛している。
関心を抱く人間を前にすると振動したり、ぶら下げておけば警報機の役割も果たす。
血を好む他に触手も範囲内で感情豊か。その上、禁煙家なのかウォルムの喫煙にブーイングする描写も。殺伐とした物語の中でコミカルな役割を果たしている。
何故か洗わずとも常に清潔。
鬼と骸骨が混ざった独特なデザインで、戦国時代の面頬に似ている。
色は赤。素材は不明。
「---いイ、匂いだねぇ」
概要2(ネタバレ注意)
正体は國焼の大鬼「灰塵童子」。
高倉頼蔵と同じ地球出身。
遥か昔、武士と陰陽師に敗れ、遺灰と意識を仮面に封印され異世界に渡る。
解く為には贄(血肉)が必要で、ウォルムに大量の供物(血肉)を捧げさせるべく影で助力している。
肉体や性別は時代を経て移り変わる特性を持ち、異世界での性別は雌。
異世界での鬼はオーガと同一しているが、正式な種族名は不明。
好きな食べ物は人間の心臓。
経歴
【過去】
武士と陰陽師(平安~江戸)との闘いに敗北し、遺灰と魂を仮面に封印された。いつしか大火に紛れて人の手へと渡り、二度の大戦(おそらくは第一・二次世界大戦)を経て当時の持ち主と共に異世界へ転移する。
統治戦争後にハイセルク帝国の軍神ジェラルドの元に流れ着き、彼を認めず次世代の持ち主を待ち続ける。
【第一幕】
褒美としてウォルムに贈呈され、同郷と見抜き新たな持ち主と認める。数々の戦争を共に過ごし、彼の苦悩と狂気を宿す人間性を気に入る。
四カ国同盟との戦争では敵軍の魔法攻撃に巻き込まれ、土と死体の山に埋もれていたウォルムを救う為に空気を通し、生存空間を作り上げる。
大暴走時はタイラントワームの中で気絶したウォルムの体を潰されないように動かし、生還させた。
【第二幕】
ウォルムは群島諸国に渡り、自堕落な生活を送る彼に魔法鞄に入れられるのを拒否した結果、常に宿屋の生活窓に吊るされる日々を過ごす。
魔眼の後遺症によって資金稼ぎを始めた彼がカロロライア鉱脈攻防戦に参戦し、勝利の為に放った《鬼火》の地獄絵図に歓喜した。
船で迷宮都市に渡り、探索時は危険な冒険者達を警戒してウォルムに伝えるも、襲撃を受けるまで気づかれる事はなかった。
式典で一世紀前に滅んだグンドール家の動乱に巻き込まれ、死んだ恩人の為に報復を決意するウォルムの殺意を肯定し、更なる戦乱を楽しんだ。
【第三幕】
ハイセルク帝国に帰還後、ウォルムはリベリトア商連邦に帰化した実兄ヘイズに裏切られ、精鋭部隊の襲撃で致命傷を負ってしまう。
それを現界の好機と捉え、ウォルムに契約を迫り復活を対価に成立させる。これまでの贄を大量に消費し、彼を依り代に鬼として甦り敵部隊を遊戯で一方的に蹂躙した。
そしてクレイスト王国、リベリトア商業連邦の宣戦布告によって戦争が開始し、都合よく復活に必要な舞台が整った。
人物
性格
意外と態度は明るいが鬼の特性故に基本的に思考は屈折し、猟奇的なまでに歪んでいる。
無邪気かつ好戦的で残虐無慈悲。それでも本人曰く「丸くなった」らしい。
えり好みが激しい割に放任主義。口調はゆるく、間延びしている。戦争は悦びでしかなく、ウォルムの苦悩と殺意を愛でながら楽しんでいる。
恋愛面
殺人に葛藤と苦悩し続けるウォルムを好ましく思っている。
大暴走後に絶望したウォルムを慰めるように動いたり、アヤネとの触れ合いに嫉妬した事もある(戦闘の中断に抗議した可能性もあるが)。
歴代の持ち主にさほど関心を向けていないようで「殺すだけしか能の無い者」と断言している。なので自ら率先して命を助け出す存在はウォルムが初めてであり、打算的な意味も含めて生かしている。
能力
火属性魔法の適性持ち。
スキル無しで魔力膜を持つ人間を破壊する程の身体能力を持つ。
大鬼王の魔眼を持つウォルムを依り代に、大量の贄を消費する事で一時的に復活できる。
転生・転移者特典で豊富な魔力量に加え、既に魔法と物理スキルの取得。更に驚異の身体能力から推測すると強さは大鬼王(ハイオーガ)を上回る可能性が高い。
しかも特典で何の才能を与えられたのか不明であり、能力は未知数である。
所有スキル
《強撃》《鬼火》
容姿+装備
容姿
青みがかった長髪を持つ。草履を履いているので、和服を着ていると思われる。
背は二m以上の長身。
余談
・過去に幾度もウォルムの窮地を救っていた献身(打算)さ、そして修羅の道を突き進むウォルムに相応しい女性として早くも読者から「メインヒロイン」と認識されている。