魔女が頭に被っている、黒系の鍔（つば）の広い三角帽子（とんがり帽子）のこと。
概要
概要
とんがり帽子のこと。頭頂部はとがっている、又は先が折れ曲がっていることが多く、頭頂部が二股に分かれているものも多い。
よく貴族用の「三角帽子」と間違えられるが、あちらは真上から見て三角形であることを指すため、魔女帽子とは全く形状が異なる。
このような形状の帽子は「魔女の定番」となっており、ハロウィンの仮装やお遊戯のコスプレだけでなく、ゲームやアニメなどに登場する魔女はとんがり帽子をかぶっている事が多い。杖やほうき、黒いローブやマントと共に、魔女キャラに欠かせないアイテムである。
イメージとしては『魔女』のものだが、必ずしも婦人用というわけではない。
男性の魔法使い(ウィザード/ウォーロック)も同様のものを用いていることが多い。
もともと三角形の帽子というのは、布を丸めるだけで完成するというシンプルな構造から、個人でも製造が容易であり、時代を問わず存在する。
しかし、男尊女卑であるキリスト教が力を持つようになり、異教徒や女性を弾圧する「魔女狩り」が開始されると、「三角形という形状は悪魔を指す形状である」「三角形の帽子をかぶるものは悪魔と精通している」と難癖をつけられるようになり、キリスト教を信仰する地域外の多くの一般市民が迫害の対象になった。
この魔女狩りのさなか、プロパガンダに使用された写真や絵画の中で「魔女」のイメージを連想させる写真に、黒いローブ・高いとんがり帽子・箒が描写されていたことから、世間ではこれらの衣服を着用しているというだけで魔女の疑いをかけられる者が後を絶たず、そのトラウマから魔女のイメージが爆発的に広まったといわれる。
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