概要
初代ルキメデスが勇者クレアシオンに封印されて以降の魔界を統治した2代目魔王。
3代目であるルキの実の父であり、第1章3話でのルキの回想にて初登場。
その後第2章にて正式に登場した。
逆立った金髪に2本の角、そして額に灯った青い炎が特徴。
当初は髪型と額の炎から、読者からは某マフィアの初代呼ばわりされていた。
魔王を継承する際形式的にルキメデスの名を継いだが、元々の名前は不明。
魔族でありながら生まれつき他者を思いやる優しさを持った人格者。
魔界を創り出し、人間界征服を企んだ初代が封印されて以降、
初代が統治も何も考えず好き勝手に遊び回ったことで荒廃し
混沌に満ちていた魔界の復興に魔王を継いですぐに取り掛かる。
学校や役所などの社会的な施設も数多く作り、1000年の月日をかけて再建に成功した。
その後も人間界とのキチンとした差別化を図り、
お互いの世界の秩序を乱すことのないよう務め平穏で美しい魔界を目指し尽力する。
復興の最中で出会ったと思われる女性の魔族と結婚し、娘であるルキを授かった。
家族を愛し、民を思いやり、平和で豊かな国を願う名君である。
その性格から戦闘はあまり好まないが、平穏や秩序を乱す者には容赦せず、
魔王を継いだ際に平和な政治に反対した初代魔王支持派の魔族たちをたった一人で壊滅させるなど、
魔王と呼ぶにふさわしい桁外れな実力を有する。
ルキと同じゲートを生み出す能力を持っており、
(というよりルキが父からこの能力を受け継いだと言った方が正しい)
単純なワープによる移動だけではなく、ゲートから直接攻撃を通すことで
遠距離からの予測できない不規則な攻撃を繰り出したり、相手の体の一部をあえて通した状態から
ゲートを閉じることでその部分を硬度関係なしに切断したりと戦闘でも高い応用力を発揮する。
使い方によっては上空から花びらを降らせてロマンティックな演出に使ったり、
相手の顔にゲートを作ってそのまま目玉をえぐり抜くという中々エグイやり方も出来る。
ネタバレ
※以下、作品のネタバレを多大に含むので注意して下さい。
第2章序盤にて、初代復活を企む魔族の過激派の一人であるノインの魔法で操られた傀儡の状態で登場する。
物語の始まる数年前、家族とともに平和に暮らしていた所を襲撃に来たディツェンバー率いる初代支持派を迎撃に出る。
魔界一の怪力の攻撃を片手で受け止める高い近接戦闘力をはじめとし、
自らの妻である王妃が敵の魔法で傀儡とされて人質状態となった際も
前述したゲート能力を応用し、王妃に傷一つ付けることなく敵だけを圧倒し救出して見せた。
しかし、王妃は実はエルフが化けていたものであり、
救出したその瞬間を奇襲され胸を貫かれて重傷を負ってしまう。
その際の傷のダメージと、それを抜きにしても凄まじいエルフの戦闘力に追い詰められていく。
そこに現れた本物の王妃がかつてクレアシオンが使ったものと
同様の封印魔法を発動し、自分と夫ごと敵を封印しようとしたが、
直前でゲート能力をコピーしたエルフにより封印の寸前で逃げられてしまう。
結果、王妃だけが封印により次元の狭間に飛ばされ、自身も瀕死の状態で傀儡の針を刺され、
操り人形となりその後も魔族たちにゲートの能力を利用されることとなる。
ルキが10歳という幼さで3代目ルキメデスの名を継承したのも、
この事件によって両親を一度に失った事が原因である。
その後2章終盤まで敵に操られていたが、
復活した初代ルキメデスとの決戦の最中に呪縛が解かれ復活。
王妃もアルバと共に次元の狭間から脱出し、家族3人で再会が出来た。
初代との決戦後は家族揃って魔界に戻っていった。
元々は初代に創り出された多数の魔族の内の一人であり、初代とは直接的な血縁関係ではない。
初代がわざと生み出した弱い命を蹂躙、虐殺するために創り出されるが、
生まれついての優しさから非道な行いが出来ず、それでも初代に生み出された存在の為に
命令を強行させようとする魔族の本能にさいなまれ、他者を傷つける前に自ら命を絶とうとした。
しかし自分だけではどうしても致命傷を与えられず、
偶然その場を通りかかったクレアシオンにトドメを刺してもらおうと頼み込む。
しかし、その優しさを見込んだクレアシオンの魔法で命を救われ、魔族としての呪縛も解かれた。
そして自分が初代を封印した後の魔界を正しく導くための新たな魔王となるよう命じ、
自らが作った勇者版の「魔力ツクール君」を与えた。額に灯った青い炎が実はこれである。
(初代ルキメデスが作った魔力ツクール君が体内に埋め込むタイプに対し、
此方は体の外側に取り付けるタイプ。その為取り外しが自由で使用者も変えられる)
余談
正式なキャラクターデザインは春原ロビンソンではなくファンのイラストから決まった。