解説
2012年2月23日にスペインのラサグラ天文台によって発見された小惑星で、遠日点がほぼ地球と同じ距離であるほぼ円軌道を周回している。発見当初から地球への接近が指摘されており、2013年2月16日4時25分(日本時間)に地球に最接近し、地球地表から約27,700kmの距離まで接近する。これは静止軌道の約36,000kmよりも地球に近いところを通ることになるが、通過地点は殆ど人工衛星の通過しない領域であるため人工衛星への衝突の可能性は低いとみられている。
なお、一節にはツングースカ大爆発はこの小惑星とほぼ同じ程度のサイズの小惑星の大気圏突入によって引き起こされたと考えられている。
小惑星番号 | (未定) |
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仮符号 | 2012 DA14 |
発見日 | 2012/2/23 |
発見者 | スペイン ラサグラ天文台 |
分類 | 地球近傍小惑星 |
スペクトル分類 | L型 |
直径 | 約46m |
絶対等級 | 約24等 |
観測について
静止軌道よりも近いところを通るものの、サイズが約46mと大型の人工衛星程度のサイズである上に、表面の反射率も低めであることから最大でも7等級程度の明るさにしかならないとみられている。また、移動速度も速いため観測にあたっては観測条件の良好な(空の暗い)場所を選び、あらかじめ通過地点を調査した上で双眼鏡や望遠鏡などの観測器具が必要になると思われる。