概要
64式狙撃銃は、陸上自衛隊の64式小銃を狙撃銃仕様としたもの。
正式名称は「64式7.62mm狙撃銃」。
射手に合った64式小銃を生産ラインから選抜し、64式狙撃眼鏡(スナイパースコープ)と頬当て用のチークパッドを装着したもので、基本的には通常の64式小銃と変わらない。
M700等の本格的な狙撃銃と比較するとかなり簡素であり、有効射程も500メートル程度と短く、いわゆるマークスマンライフル的な代物であった(本銃の射手も小銃班と行動するため、マークスマンライフルそのものだった)。
警察の特殊部隊SATの前身となった、特科中隊SAPでも本銃を導入していた。
陸上自衛隊では、後に本格的な狙撃銃となるM24(対人狙撃銃)を導入し、射手も狙撃専門の狙撃班内で編成されるようになっている。警察でも後に国産の豊和M1500が狙撃銃として導入されている。