概要
イラスト担当は、9巻までが山本ヤマト、10巻からが増田メグミ。
『電撃hp』に短編が連載されていたほか、ラジオドラマ化もされた。
本編11巻、短編2巻が発売されている。
ストーリー
かつて「狂気の天才」と呼ばれた一人の科学者がいた。
彼が残した驚異の発明は「遺産」と呼ばれ、それを求める国家や組織は、今でも後を絶たない―。
そして現在。海上に浮かぶ循環環境施設スフィアラボが、施設内の「遺産」を狙った武装集団により占拠される。制圧には困難が予想される中、切り札として召集されたのは拘束具に身を戒められた奇妙な少女だった!「遺産」を熟知する天才的な頭脳に、誰もが心奪われる美貌。その正体とは一体…。
ついに解き放たれた謎の少女と兇暴なテロリストの壮絶な闘いが今、始まる!電撃が贈る鮮烈なハードアクション。(「BOOK」データベースより抜粋)
登場人物
- 坂上闘真(さかがみ とうま)
ごく普通の17歳の高校生に見えるが、巨大な権力を有する真目家の人間。
禍神の血を引く真目家に伝わる小刀「鳴神尊」の継承者であるが、他の兄弟とは腹違いで母親の姓を名乗っている。また、正妻ではなく妾の子であるために真目家では地位は高くない。
普段は温厚で優しいが、「鳴神尊」を抜くと比類なき力を持つ殺戮者に変貌する。血の匂いに関して、非常に敏感。
禍神の血を完全には制御できていない部分がある。過去に禍神の血に支配され顔見知りの人々を惨殺した過去を持ちそれがトラウマになっている。禍神の血に目覚めた坂上闘真は殺人を嗜好し、峰島由宇に対し殺害願望を抱いている。禍神の血の能力を発揮することで数々の困難を打破してきたが、次第に普段の闘真と殺戮者としての闘真との境が薄くなってきていると指摘されている。
- 峰島由宇(みねしま ゆう)
峰島勇次郎の一人娘。峰島勇と名乗っていた勇次郎から生まれた際に名前を与えられ、女の子で勇は気の毒だという理由から由宇となる。7歳の頃にADEMに保護されて以来、NCT研究所の地下1200mに拘束されていた。その頭脳は最高の知能、あらゆる知識を有し峰島勇次郎の最高傑作と評される。
遺産の倫理観の欠如した使用に嫌悪感を示し、遺産の回収にも必要性を感じれば協力を惜しまない。自然環境から隔離されて育ったため、太陽光や雨、自然の風などに特別な想いがある。身体能力は同年齢の女性の平均以下であるが、物理計算によって身体を正確無比に操るため常人が及ぶべくもない戦闘能力を発揮する。
しかし、激しい戦闘により身体を異常に酷使してしまうとカンフル剤の投与もしくは休息が必要となる。また、闘真との誓いから人を極力殺さないようにし、実際直接人を殺したことはない。母親は明らかにされていない。
- 真目麻耶(まなめ まや)
闘真の腹違いの妹。実の兄2人よりも闘真にとても懐いている。
真目家の令嬢らしく、頭脳明晰、容姿端麗で真目グループの会社(主にアジア圏一帯)をいくつも取り仕切っている(しかし、料理は壊滅的に苦手)。
"天国の門"事件以降は勝司が担当していたアメリカ地域の統括も担うこととなる。由宇の境遇に感じるものがあるのか、彼女とは次第に親しくなっていき、彼女をADEMから庇う場面も度々見られる(ただしライバル視している面もある)。奨励都市KIBOU、スーパーコンピュータ「トゥルーアイ」などのネーミングセンスはいまいちだと由宇に指摘されている。
(メインキャラクターのみ、Wikipediaより抜粋。)