概要
『E'S』(エス)とは、1997年から2009年まで『月刊Gファンタジー』で連載された結賀さとるによる漫画作品。全16巻。
2003年にテレビ東京系列火曜18:00枠において『E'S OTHERWISE』(エス・アザーワイズ)のタイトルで放送された。制作はぴえろ。全26話。
近未来の地球で、国家の枠組みが薄れ、代わって企業が世界を支配するようになった時代。旧市街の「ガルド」と呼ばれる半ばスラムと化した廃棄地区に新たに発生した権益を巡って、企業や組織が争う政治・陰謀劇。
ストーリー
旧世紀末期に起きた国家間の争いはかつてない被害を全世界に与えた。
そして新時代を迎えるころ、「企業」が新たな秩序の「枠」として機能し始めた。さらに時は流れ、穏やかな世紀が訪れていたが、人間の能力を遥かに凌駕する「E'S〜エス」と呼ばれる「能力者」が新たな争いの火種になりつつあった。
「能力者」である主人公・戒は、所属する組織「アシュラム」の任務でG(ガルド)地区のゲリラ掃討作戦に参加する。
だがそこで負傷し、帰還できなくなった自分を助けてくれた勇基、明日香たちとの出会いによって自分が属している「アシュラム」の実態を知る。自分たち「能力者」が普通の人々から恐怖と嫌悪の対象として蔑まれ、憎まれているという現実も。
そんな戒の葛藤とは無関係に、「アシュラム」はある野望と結託し暴走を開始する。
否応無く戒を争いに巻き込みながら…。
キャラクター
戒=玖堂
CV:泰勇気
妹・光流と共にアシュラムで育った能力者。戦闘力は高いが他人を傷つけることにためらいを抱いている。
明日香=篤川
CV:小林沙苗
ガルドの住人。動物好きな優しい心の持ち主で、任務により怪我をした戒を救う。料理が壊滅的に苦手
勇基=篤川
CV:松本保典
ガルドの「便利屋」で明日香の義理の兄。戒を拾ったことで様々な危険に巻き込まれていく。
曳士=鷺宮
CV:高瀬右光
アシュラムの能力者部隊を指揮する謎の多い人物。戒とその妹光流に特別なこだわりを持っている。
光流=玖堂
CV:望月久代
戒の妹。彼女も能力者でその能力は絶大であると語られるが病弱のため入院治療中。
マキシム=フェラー
CV:飯田浩志
曳士の配下の能力者で極めて高い能力を有する。曳士の命で戒をアシュラムに連れ戻そうとする。
ジュマ・ダルヴァザルク
CV:福山潤
養父が経営しているガトーヴィ社のE部門製品開発室長。能力者の研究に興味を示している。
マリア
CV:平松晶子
ゲリラの一員で非合法能力者。ゲリラの指導者である祖父を何よりも大切に思っている。アシュラムの能力者に恨みを抱いている。
神露=ベルヴェディア
CV:渡辺明乃
アシュラムの能力者。同じ部隊に入隊した戒に対して好意を抱いている。神龍とは双子の姉弟。
神龍=ベルヴェディア
CV:沢村真希
アシュラムの能力者。性格は攻撃的。戒に敵愾心を持っている。能力者以外の人間を嫌っている。