概要
宇宙ステーション補給機(HTV)の打ちあげには、もともとH-IIAの増強型構成である、液体ロケットブースター(LRB)を追加した構成を使用することが想定されていた。しかしながらLE-7Aエンジンを合計3基利用することによる信頼性確保の問題・世界でも実例の少ない非対称系のロケットになること・打ちあげコストの増大などの問題により、LRBを使用しない新たなH-IIAの能力増強型ロケットを開発することとなった。
その結果、H-IIAの第一段をLE-7Aを2基クラスタ構成で搭載するとともに直径を4m→5.2mに増大し、SRB-Aを4基装着した形態のH-IIBロケットが登場した。
打ちあげ実績
2020年5月までにHTVを載せて計9回打ち上げられ、すべての打ち上げに成功した。
HTV9号機の打ち上げ成功と同時に退役した。