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KINGGHIDORAH2019

きんぐぎどらにせんじゅうきゅう

映画「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」に登場するキングギドラ。
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『彼らは、底知れぬ所の天使を、王として頂いている』
『ひとつの星が、天から地に落ちて来るのを見た。その星には、底知れぬ所の穴を開く鍵が与えられた』
『そして、底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった』

 ~ヨハネの黙示録の第9章11節、1節、第9章より引用~

【 菩提薩垂 依般若波羅 】(真理を求むる者は 悟りの果てに往ず)
【無意 識  色即是空 是】(意志もなく、認識もなく、万象は空虚なり)
【受想行識  無色無受想行】(いかなる行いも虚しく 意味がない)
【 菩提薩垂 依般若波羅 】(真理を求むる者は 悟りの果てに往ず)
【 無無明亦   無無明 】(己の無力さ、無知さが尽きる事はない)
【波羅 無無明亦 無無明尽】(讃えよ 己の無力さ、無知さが尽きる事はない)
【乃至菩提薩垂 依般若波羅】(故に、真理を求むる者は 悟りの果てに往ず)
【無意 識  色即是空 是】(意志もなく、認識もなく、万象は空虚なり)
【受想行識 無色 無受想行】(いかなる行いも虚しく 意味がない)

 ~玄奘三蔵訳 仏説般若波羅蜜多心経より編曲~

概要

身長:158.8m
体重:141056t

南極の氷の中で冬眠状態で発見された正体不明の巨大怪獣。

近年発見されたばかりなため情報が少ない謎の存在で、モナークではモンスター・ゼロのコードネームで呼ばれており、伝承によると当時栄えていた人類文明を滅ぼし、そのあまりの破壊力から“生きた絶滅現象”、"恐怖の象徴"として恐れられた。
世界各地に残るドラゴン(例えば黙示録の赤い竜など)の伝承はギドラの事を書き残すことさえも恐れ、忘れようとした古代の人々が間接的に残したものだという。

そうした伝承に違わず、地球上の怪獣たちの中でも極めて強力な力を持ち、3つの口から雷撃状の光線を放つだけでなく、外部から吸収した電撃を尻尾や両翼の棘から広範囲に拡散発射することができ、さらに活動するだけで地球の気象にも大きな影響を与える。そのためギドラの周辺では大規模な嵐が巻き起こり、「生きた台風」のごとく暴風雨と雷を常に引き連れている。
それと同時に例え首が千切れても短時間で復活させるほどの強力な再生能力を持ってもいる。

正体

当初は他の怪獣と同じく地球に秩序をもたらすタイタンの一種と思われていたが、地球の生物としてはありえないレベルの再生能力を発揮したことからそのことに疑念を持たれ、そして僅かに残されていた伝説から正体は地球の秩序から外れた外来種、すなわち宇宙怪獣であることが判明した。

地球からすればまさに侵略者であり、地球の王として君臨するゴジラと偽りの王として支配権を簒奪しようとするギドラは太古の昔からライバル関係にあった。
ギドラの名称は伝承を精査したチェン博士が発見したもので、「一つにして無数(The One Who is many)」を意味するという。

こんなKOMはいやだ漫画。


怪獣でありながら明確な知性を有しているように思えるが、性質自体は極めて凶悪かつ残忍で、人間に対しても憎悪とも取れるような敵対感情を抱いて積極的に攻撃を加えようとしたり、地球の生態系を自分の都合のいいように作り替えようとしたり、そしてそのために地球怪獣を自分の僕として思うがままに使役するなど、その性質は傲慢な王そのものであり、人類側からすれば西洋の伝承に伝わる邪悪なドラゴンと言っても差し支えない(公式パンフレットに記載されているゴジラ・ラドン・モスラ・ギドラのそれぞれを現した、恐らく古代文明のものの壁彫りの彫刻では、ギドラだけは他三体が敬う対象として描かれているのとは対照的に、明確に怖れ立ち向かうべき邪悪な存在として描かれている)。

そしてその支配体系は世界のバランスを崩す者以外に手を出さない秩序の神たるゴジラと対極に位置するものである。

容姿

全体的なデザインは「黄金の体、2枚の羽、2本の尻尾、3つ首」と概ね日本のオリジナルそのままだが、ドハティ監督の意向により各所にアレンジが加えられ、より東洋のドラゴンを模したデザインとなっている。
翼は原形を残しつつコウモリと同じく腕が発達したようなワイバーンに近い形になり、歩行時はコウモリのように前足として使用される。腰にある翼を構築する皮膜は画家のウィリアム・ブレイクの描いた絵画「赤い龍」をモデルにしているという。
脚は特に大胆な変更がされ、日本版の怪獣としてよく見るどっしりとした太い脚ではなく、恐竜のような逆関節をしている。

これに加えてCG化の恩恵もあり、旧来よりも器用に扱うことができるが、細くなったことで歩脚としての性能は落ちており、直立するのが精一杯らしく二足歩行をする場面はほとんどない。

落書き
キングギドラ2019


それぞれの頭部はvs版の個体を彷彿とさせる後ろに向かって複数の角が伸びているような形で、3つの顔それぞれの角の形に若干の差異がある。
こちらも東洋のドラゴンに近い感じの顔つきになっているのが特徴。

身長は158.8mとされているが、翼開長や全長は身長の約2倍~3倍と思われ、見た目以上に巨大な印象を与えている。
また、体重は14万1056tと派生種であるカイザーギドラを含めても、歴代のキングギドラの中では最大クラスの体格を誇っている。

劇中での活躍

封印されていた南極の第32前哨基地の中で眠りについていたが、怪獣による地球浄化を掲げるアランエマの工作によって氷の中から解き放たれ、脱出を図っていた芹沢およびマーク達の部隊を見つけて襲いかかる。そこにギドラの復活を察知して南極に向かっていたゴジラが現れたことで両者は一度目の交戦に入るも、この時は応戦もそこそこにすぐに逃走を図る。

その後はハリケーンを伴いながら北上を続け、中米付近に差し掛かった所でモナークの飛行船「アルゴ」が誘導してきたラドンと遭遇し、お互い激しくもみ合うがすぐに撃退。次にアルゴに迫った所をギドラを追撃してきたゴジラが立ちはだかり、水中戦でゴジラに圧倒され、首の一つを失うダメージを負うも、そこに米軍が使用した対怪獣用殲滅兵器「OD」が炸裂、ゴジラがODの効果で弱体化した隙に逃げおおせ、今度は世界各地に眠る怪獣たちに独自の信号を送って次々と復活させると屈服させたラドンを筆頭に彼らを従えて地球を滅ぼそうとする。

【GKOM】ギドラ



エマの娘のマディソンが「オルカ」を使って他の怪獣を制止しようとするとそれに気づいて信号の発信源であるボストンに飛来、オルカを動かしたマディソンを殺そうとするが、そこに再起を遂げたゴジラが現れ、最後の戦いに突入する。

モスラとラドンも入り乱れての戦いの中でエネルギー過剰により身体が限界に来ていたゴジラをギリギリまで追い詰めるも、エマが作動させたオルカの信号に気を取られている間にゴジラはギドラに倒されたモスラの力を取り込んでヒートウォーク形態へと変化。その凄まじさを前に一転して怯み逃げ出そうとするも、ゴジラの放った超高熱波であっという間に翼が焼け落ち、間髪を容れぬ連射で全身を焼き尽くされた。残った首もゴジラに咥えられた状態でありながらまだしぶとく抵抗するほどの生命力を見せつけていたが、最後にはそのまま放たれたゼロ距離からの熱線で跡形もなく吹き飛ばされて完全に滅び去った。

しかし、中米沖でゴジラに引きちぎられた首の一つは現地の漁民に引き上げられており、それが後にアランの手に渡ることになる。

その他ドラゴン怪獣との相似

オリジナルのキングギドラはもちろん、後述の東宝映画「ヤマトタケル」に登場した魔王ヤマタノオロチへの類似点の他にも、海外においてはハリウッドにおける「革新的なCG表現に成功したドラゴンたち」との類似も指摘されている。

  • 一つはスマウグである。ブレス攻撃の際の喉の発光、下あごの形状、悪意を持った表情、地上で歩行に機能する翼、モーションキャプチャによる演技が共通・類似している。
    • ウェタ・デジタルは両シリーズに関与しており、また、モーション・キャプチャを本格的に映画産業に取り入れたことで有名である。ちなみにアンディ・サーキスはキングコングとゴジラの両キャラクターを演じたが、これは中島春雄以来となる。
    • 今作のラドンに関しても、飛ぶ際に翼の後ろが燃える描写も、やはりスマウグのコンセプトに同様のものがあった。
    二つは「サラマンダー」に登場したドラゴンたちである。後の数々の創作のドラゴンに影響を与えたとされており、そこにはハリー・ポッターゲーム・オブ・スローンズポケットモンスター等も含まれる(と言われている)。今回のキングギドラとの類似点は頭部である。「サラマンダー」においては「核」となる一頭の雄竜とサポート的な雌竜たちが登場するが、雄竜の頭はより分厚く角が曲がっており、役割も重要性が他の竜よりも重い。そして雌竜たちは雄竜よりも角がまっすぐである。

その他

宣伝などでは過去作に合わせて“キングギドラ”と呼ばれているが、劇中での呼称は基本的には“ギドラ”である(一部シーンで「キングギドラ」の呼称が使用されている)。これは過去作のキングギドラの海外名が単に「ギドラ」であるため。ギドラの名称が登場する前は「モンスター・ゼロ」(旧作にてX星人がギドラにつけた呼称「怪物ゼロ」の英訳)と呼ばれている。

2017年公開のモンスターバースシリーズの第2作『髑髏島の巨神』のエンドロール後のポストクレジットシーンで先行登場。MONARCHがコンラッドとウィーバーに見せた映像の中で、ゴジラ・モスラ・ラドンと同様に世界各地の遺跡に壁画として描かれている様子が映し出されており、そしてその最後にはゴジラとキングギドラの対峙する姿が描かれた壁画が出てきた直後に画面が暗転し、ゴジラの咆哮が響き渡るという本作の内容を暗示する演出となっていた。

海外版のポスターでは三本の首に因んで第9章の11、第9章の1、第9章の2の3つの黙示録からの引用が組み合わせられ、一つの文章として構成されている(この記事冒頭を飾る言葉がソレである)。

東京コミコンにて明かされた情報では3つの首には兄弟のような上下関係があり、それぞれで性格も異なっており、インタビューによれば真ん中の首がリーダー格で生真面目、ギドラから見て右の首は好戦的で意地が悪く、左の首は好奇心旺盛とのこと。

キングギドラ


実際の劇中でも、興味を優先しようとする左の首を真ん中の首が叱りつけたり、右の首と相談するような仕草をしており、兄弟の例えに乗っかって真ん中が長男、右が次男、左が三男としてファンから親しまれている。
ちなみに、頭部は胴体とは別に3人のモーションアクターが演じており、制作陣はそれぞれの首を日本語でイチ(真ん中)、ニ(右)、サン(左)と呼んでいたとのこと。

さらなる余談

  • 平成モスラグランドギドラ以来の「自らの意志で地球侵略に乗り出したギドラ」である。また、翼から電撃またはそれに類似したエネルギーを放射するのもグランドギドラ以来となる。
  • 口から吐く光線はパンフレットいわく電力エネルギーであり、公式サイトでも生体電気によるものと明記されるなど、千年竜王から2体目となる「引力ではなく電撃を操るギドラ」である。一方で光線の名称そのものはGravity Beam(引力光線)が用いられている。
    • 裏設定では真皮層に微量の金を含んでおり、これが生体電流を運ぶ導体として機能し、体が黄金色に見える要因になっているのだという。
  • 劇中では怪獣のコントロールも可能にするテクノロジー「オルカ」を執拗に攻撃している描写がある。自らの地球侵略の障壁になるからという理由もあるのだが、メタ的には侵略者の手先として操られるのが常であった過去作品の鬱憤を晴らしているようにも見える。
    • 覚醒当初はオルカの音によって人間に誘導される場面があり、行動を操られやすいという歴代キングギドラのお約束はある意味で守っているともいえる。
    • 一方でオルカを明確に敵と認識して以降は怪獣を宥める音を至近距離で大音量で聞いても全く鎮静せずにオルカを狙って攻撃を仕掛けており、意志そのものは強固である。
  • モンスターバースシリーズが金子修介による平成ガメラGMKの影響を受けているという指摘は国内外から数多くあり、「GODZILLA」と「KOTM」を視聴した金子自身もキネマ旬報(2014年7号)と映画秘宝(2019年6月号)にて類似点があることを認めている。ギドラに関しては金子自身の指摘を含めると「神話生物や幻獣の伝説に影響を与えた」「聖書の一節にたとえられ、地球を自分の好みの環境に変えたり侵略しにきた」「古代から地球に存在し、氷の中にいたところを人間に起こされた」「ゴジラと水中戦を行い、潜水艇に乗った人間が介入して誤射をする」「引力光線以外に明確な電気に関する能力を持つ」「指骨があり折りたたむことができる翼」「鳥の足のような脚部」など設定容姿シチュエーション、その他GMKに登場した魏怒羅の影響が色濃い。ただし魏怒羅東洋の龍で「くに」を守る神であるのに対し、本作のギドラは容姿のデザインこそ東洋のドラゴンだが、人類にとっては西洋のドラゴンで地球を荒らす侵略者であるなど、その立ち位置とキャラクターは対照的である。
  • ギドラが封印されていたモナークの南極前哨基地はOutpost32という名前であるが、これは『遊星からの物体X』に登場した南極基地「Outpost31」にちなんで名づけられたもので、「南極で氷漬けにされた太古の宇宙生物」というシチュエーションも物体Xのオマージュが込められているとのこと。ただし物体Xの世界観と繋がっているわけではない。
  • ドラゴン系統のデザインに見えるが、エンディングで示唆されている内容や不死身にも思える再生能力などから、生態としては地球上のヒドラに近い存在であることが示唆されている。なおヒドラとギドラはどちらもギリシャ神話のヒュドラに所縁のある存在である。
  • 再生能力についてはドハティ監督によればギドラのニューロン(神経細胞)はタコのように手足や全身に散らばっており、それにより記憶や個性を残したまま新しく頭を再生することができる。
  • 上記の通りキングギドラ自体は東洋に登場するドラゴンや悪魔をモチーフとしてるが、本作のギドラのオリジナルテーマには仏教の般若心経が読経されているのは極めて印象的である(ページ冒頭部参照)。ドハティ監督は「リアルな感じと、古(いにしえ)の音楽に感じられるようにしています」との意図があるらしい。
    • 実はこれで唱えられているものはリズムや踏韻を優先して再編されており、厳密には意味が通じない経文になっているという。
    • ちなみにこのBGMの中で流れている般若心経は日本から本職の僧侶を呼んで読経させたものを使用している。
  • 当初は世界中の神話や伝説を調べても該当する怪獣を発見できなかったとされているが、現実においては著名な三つ首のドラゴンの伝説としてペルシア神話アジ・ダハーカが存在し、「広げれば天を覆うほどの巨大な翼をもつ」、「世界の支配者の証といわれる光輪を火の神アータルと争いあった」、「世界の終末に封印から解き放たれ、世界の生命の3分の1を食らう」、「最終的には死後の世界から再臨した英雄に打倒される」など、今作のギドラと多くの類似点を持つ。


関連項目

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
アラン・ジョナ
キングギドラ 魏怒羅

ドラゴン 怪獣 絶対悪 外道 吐き気を催す邪悪 だいたいこいつのせい 下衆 諸悪の根源 全ての元凶

MUTO・・・前々作の敵怪獣。無意味な殺戮を行ったキングギドラと違い人間から攻撃を仕掛けられた事から敵意を抱くようになり、子孫を残す為に暴れていた。
スカルクローラー・・・前作の敵怪獣。作中にて散々、下衆扱いされていたがただ凶暴なだけの怪物に過ぎずキングギドラよりはマシである。


魔王ヤマタノオロチ・・・頭部の形状、特に角に類似性がある。

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