概要
アメリカ合衆国製カービン銃であるM1カービンの派生型の一つ。
第二次世界大戦中にアメリカ軍で大々的に使用された銃器の一つであるM1カービン、それにフルオート機能を付けたM2カービン、そしれそれに赤外線照射式の暗視装置を搭載し、夜間戦闘用として銃口に消炎装置を搭載したのがM3カービンである。
銃の性能自体はM2カービンから据え置きだが、暗視装置と消炎装置の搭載で夜間戦闘に対応できるようになった。しかし技術的問題から暗視装置は巨大で重く、しかも別途で暗視装置用のバッテリー(これまた重い)が必要であるなど問題点が多々あり、あまり普及しなかった。生産も3,000丁も生産されずに終わっている。
暗視装置は銃本体のレールに装着されているだけなので、脱着可能。
原型は二次大戦中に試作されたT3カービンだが、こちらはセミオート射撃限定となっている。M3カービンも普及こそしなかったものの、一部はベトナム戦争初期ごろまで使われた。