概要
同じく無人攻撃機である「MQ-1プレデター」を原型とする
長い航続距離と高い監視性能を持つハンターキラー無人機。
初配備は2007年3月13日に第42攻撃隊に配備された。
製造はジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社。
プレデターと比較して機体が大型化しており、性能が大幅に向上している。
尾部に単発エンジンとプロペラを搭載した推進方式であり、
この形式は前方空間に余裕ができるため
センサーやレーダーが特に重要な無人機にとって大きなメリットとなる。
両翼に計6つのハードポイントが装備されているため増槽やヘルファイア対戦車ミサイル、
ペイブウェイⅡレーザー誘導爆弾、スティンガー空対空ミサイルを装備することができる。
(将来的にはJDAMやサイドワインダーの搭載も検討されている。)
なお、各パイロンは搭載重量がそれぞれ異なっている。
派生型
- MQ-9B「シーガーディアン」
海上法執行機関向けの仕様でウィングレットを小型化し、
「シースプレー7500E V2 アクティブフェイズドアレイレーダー」を搭載している。
連続飛行可能時間は25時間とされている他、
日本でも海上保安庁に5機、海上自衛隊に23機が導入されている。
- MQ-9B「スカイガーディアン」
「シーガーディアン」のNATO向けの仕様。
NATOの装備規格STANAG 4671に対応しており、
機体が延長された他主翼に大型のウィングレットが追加されている。
また、大西洋横断も可能なほど行動可能距離は長い。
- 「アルタイル」
アメリカ航空宇宙局と海洋大気庁向けの非武装仕様。
ハードポイントを排除して計測用センサーが装備されている。
現在は宇宙から帰還したカプセルの追跡などに使用される。