実際、MOD内に格納された隠しファイルを聞けば、GFに対してかなり未練タラタラなのがわかるようになっている（未練がなければ自分を裏切ったGFをうっかりで「My Love」とは呼ばない）。要するにTabiの殺意は自分を異形にした復讐ではなく、愛する人に裏切られた悲嘆と絶望によるものと考えられる。

レストランに仕掛けていた爆弾と途中でマイクの代わりに握っていた起爆装置の他、大振りのナイフも所持している。

ナイフはTabiの前に立ち塞がり続けたBFが3曲目で負けた時だけ、BFの頭に突き刺さる演出が入る（前2曲で負けてもナイフは刺さらない）。

経歴

下記は4月12日に登場したアップデート版に基づく。

本編前

生まれてすぐ両親に捨てられ、孤児院で育てられた。

孤児院の出身者は多くが荒んだ人生を送ったが、Tabiは幸運にも心優しい女性に預けられ、真っ当な好青年に育つ事が出来た。

月日が経ち、駆け出しの音楽プロデューサーになったTabiはGirlfriendと出会って交際を始める。

この頃のTabiとGFは心からお互いを愛し合い、仕事にも情熱と愛情を注いでいた。

しかし、GFの父親であるDaddy DearestがTabiを知ると、娘を彼のような音楽プロデューサーにしたいと望むようになった。

2人は手を組み、彼を利用し始めた。

それからしばらく後、Tabiは自分が利用されている事に気がつき、GFと縁を切ろうとしたが、Daddyは誘拐犯を雇い、彼を誘拐した。

この時、飼っていたネコは誘拐犯達の手で遊び半分で殺されている。

その後、彼は路上で目を覚ますが、服を着ておらず、悪魔であるDaddy（或いは彼が雇った誘拐犯）によって肉体を透明にされ、自分の頭と手がそれぞれヤギの頭蓋骨と骨状になっている事を知る（何故Daddyがこのような措置を行ったのかは今のところ不明である）。

手以外の全てが透明にされ、自分では取り外す事の出来ない頭蓋骨を押し付けられた事、愛した女の手酷い裏切りに憎悪と殺意を抱いたTabiは、それまでの優しさを捨ててGFとDaddyに復讐を誓う。

その後はすぐに2人を殺しに行くのではなく、1年ほど掛けてGFの身辺調査を行い、準備を進めていたらしい。

特にBF達がTrickyやWhittyとラップバトルをしていた場面を観察していたらしい。

本編

Girlfriendは、ある日自分の旧知でもあるDaddy Dearestの友人から招待状を受け取る。

Boyfriendと共に目的地へ到着したGFは、そこが自分のお気に入りのレストランであった事に気付く。

GFは何故Daddyの友人が自分のお気に入りのレストランを知っているのか疑問に思うが、気にせずBFと共にレストランへ入る。

店内には他の客がおらず、テーブルは全て予約済みで、店は貸し切り状態になっていた。

GFは友人がまだ来ていない事を確認するとトイレに行こうとし、BFもエスコートしようと後に続く。

そこで彼女は、トイレに続く非常口の前で待ち構えていた元カレのTabiを見付け、彼がDaddyの友人と偽って自分を誘い込んできたのだと察する。

黙り込むGFを見たTabiは、BFを「新しい恋人、または新しい犠牲者」と呼び、GFと2人で「話し合う必要がある」として、見逃して帰らせようとする。

そして、気まずい様子の2人を見たBFがGFを守るために立ち塞がると、2人はラップバトルに突入する。

そして、BFが2回のラップバトルを切り抜けると、キレたTabiは仕掛けていた爆弾でレストランを爆破。

自身も含めてボロボロになった状態でGFと共に自殺することをBFに告げ、邪魔者であるBFを力ずくで排除しようとラップバトルを仕掛けてくる。

3回目にBFが勝利した時点でストーリーは一時終了し、「愛は憎しみに勝てるのか？」というフレーズと共に続編へ続いていく…

尚、Tabiが現在の姿になる前、GFと付き合っていた頃のストーリーも描かれる予定。

MODタイトルは「LoveWeek」。これからTabiが味わう絶望を考えると、皮肉めいたタイトルで悲しい。

余談、小ネタ

MODの中では珍しくフルボイス。Tabiの声はCougar MacDowall氏、GFはAngelattes氏が担当。BFはいつものBeep音。
Tabiという名前は海外ゲーム「Simulacra」に登場するネコから取られた。Tabiがネコ派なのはこれに由来する模様。
Tabiのキャラクター・デザインは「Undertale」のSansと、「モンスター・ホテル」の透明人間グリフィンを参考しているとのこと。また、製作者のHomskiy氏やファンはGaster Blaster（Sansが使う技というか武器）という愛称で呼んでいる。
TabiがTrickyとWhittyの楽曲にインスピレーションを受けて作ったのがGenocideで、それぞれMadnessとBallisticにインスパイアされたフレーズが含まれる。これは楽曲を担当したTenzubushi氏も参考にしたと公言している。
GFの元カレ、即ち前のBoyfriendであるためか、自分のターンでHPを回復したり、打ったノーツを光らせることが出来る（普通敵が打ったノーツはただ消える）。
FNF界隈ではA.G.O.T.I.との組み合わせが非常に有名。公式としては劇中で一切絡みがない（アップデート版の最後で名前が言及されたぐらい）が、二次創作としてはそれぞれの楽曲での対決は勿論、別のMODの楽曲を2人でラップしたり、あるいはチームを組んで共闘したりと、様々な二次創作者が2人の組み合わせを扱ってきた。TabiとA.G.O.T.I.は共に優れた音楽家であり、年齢も近い（21歳と19歳）せいか、親友という間柄が半ば公式設定であるかのように扱われるほどの人気カップリングであった。
- しかし、現在はそれぞれの製作者が絶縁状態にあるせいで、2人が友人であるという設定も公式に否定される形になってしまった（もっとも、BFとGFに助けられたA.G.O.T.I.と、BFとGFを殺したいTabiが仲良くするのは難しいと思われる。どっちもDaddyのせいであるが）。尚、あくまで製作者同士の関係悪化に伴う非公認設定の廃止であり、オリジナルの製作者によらない二次創作品まで完全に禁止されているわけではない。また、A.G.O.T.I.関連の権利が移動する等の変革があったため、公式に関係が復縁する可能性も残されている。
A.G.O.T.I.の兄であるAldryxとも友人関係だったが、こちらも同様の理由で関係は抹消されている。とはいえ、A.G.O.T.I.に比べると絡みは少ない。