もしかして⇒グリーンヒルゾーン
概要
1999年29号から2000年 21・22合併号まで『週刊ヤングマガジン』にて連載されていた古谷実 による漫画作品。全三巻。
超怠けもので面倒くさがりな大学生・関口が、一目惚れした女性を追いかけて入ったバイクチーム・グリーンヒルを舞台にチームのリーダー・岡を中心に起こる様々な出来事を描いたギャグ漫画。
登場人物
- 関口
主人公。19歳の大学生。
極めて怠惰でいい加減な性格であり、口癖は「面倒くさい」。余計な一言も多く、度々周囲の怒りを買う。
何の目標もなければ夢もない、ある意味では若者らしい人間で公式で童貞生き腐れマン呼ばわりされている。
ある日偶然見かけた美女(ミドリちゃん)に惹かれ、ストーキング紛いの行動をしようと考えていたところにしのびだと出会い、グリーンヒルに加入する。
そんな経緯からバイクにはさしたる興味や思い入れはなく、免許は作中序盤で手に入れるものの学生ということもあってか最後まで自分のバイクは所有せず、伊藤やリーダーから借りている。
劇中ではカワサキ・ZZR1100などに乗っていた。
怠惰な上に横田から「病気」と称されるほど自分に甘く、身勝手で自分本位な発言、行動も取る紛うことなきダメ人間だが、時折真っ当なことも言う。
- 伊東茂
24歳。グリーンヒルの初期メンで床屋を経営している。
10歳年上の妻・よしえと長女のしげみ、長兄のいく夫の四人家族でグリーンヒル唯一の妻子持ちかつ自営業。
愛車はカワサキ・GPZ900R。
家族を持っていることやきちんと働いていることもあってか基本的にはリーダーである岡よりもちゃんとしており、面倒見が良く気のいい兄貴分な性格もあって関口達からは岡よりも頼りにされている。
岡が打たれ弱すぎることもあって終盤での三人の交際関係も知らされていた。
一方でどうしようもないスケベでもあり、作中でバイトとして雇っていた女性・飯塚よしえと浮気関係になったことがある(彼女を即採用した理由も胸が大きいからだった)。
よしえと結婚する際には「もし浮気したらキンタマを切り落としてヒジに移植し、一生すごす」と約束していたが本人は完全に忘れており、結果よしえに浮気がバレて実行されそうになるが回った病院全てに断られたことで事なきを得た(ただし許してもらったわけではない)。
前作僕といっしょの登場人物であるイトキンこと伊藤しげると名前も顔も一緒であり、息子にいく夫と名づけていることや床屋をしていることからも大人になった彼であることが示唆されている。
- 横田
関口と同年代の女性で教習所で出会う。後にグリーンヒルに加入する。
愛車はハーレーダビットソン・スポーツスター883。
溌剌としていて言いたいことは言う強気な性格。
経済的理由でバイクが買えない関口にバイクを自慢する底意地の悪いところも。
教習所での一件から関口との絡みが多く、彼に小馬鹿にされたりツッコんだりするケンカップルのような関係になる(レギュラーキャラが関口と横田しか登場しない回もある)。
実は何故か初対面の時から関口に好意を持っており、後に想いを告げて交際、同棲に至る。
序盤では岡の完全な勘違いで「自分に惚れている」と思われ求婚されたこともある。当然断ったがその後も未練がましく狙われている。
- しのびだ
関口と同じ大学に通う学生。小柄で童顔。
グリーンヒルのメンバーでチームのロゴ入りTシャツを着ていたことから関口に声をかけられ、チームに参加するきっかけとなった。
登場した時は関口の知り合いである佐々木にパシリにされていたが、どうやら解放された様子。
チームの常識人で発言も思考も至ってまともであり、前作の先坂いく夫に相当するキャラクター。
バイト先の同僚であるかおりと両想いで誕生日も祝ってもらったリア充。
愛車はホンダ・XL250S。
- 岡ミドリ(サムネの人物)
グリーンヒルのチームリーダーで通称・リーダー。
32歳、独身で無職のニート。愛車はハーレーダビットソン。
当初こそ大人らしい落ち着いた態度を装っていたが実際は非常にいじけていて情けない性格をしており、ハゲでデブで毛深いと容姿も醜い。
そのため自分に自信がなく、恋愛にも縁が無かったためか横田に声をかけられただけで自分に気があると思い込む童貞くさいところも。
基本的に良いとこなしでみっともない人物だが実はかなり裕福な家庭の生まれであり、父親が死ぬと五億もの遺産が入ってくるレベルの金持ち(本人的にはあまり良い思い出がないのか『ただのボンボン』と称している)。
働いていないにもかかわらずワンルームマンションで悠々自適に一人暮らしが出来るのもこれが理由で、グリーンヒルの遊行費などを出すこともある。
仕事のことを聞かれた際には気まずい顔で視線を逸らしているため、一応本人なりに働いてないことへの後ろめたさや罪悪感はあるようだが裕福な家庭環境のせいか実際に働く気は一切なく、劇中で働く意思を見せたり実際に働いたことは一度も無かった。
かといって先述のように金持ちであることに良い思い出がないためか「自分は金持ちだから働く必要がない」と開き直ることも出来なかった。
作中では度々不幸な目に遭うかなりの不幸体質であり、関口からは「もうちょっとで国から保護とか受けられる身」とまで言われるほど。
総じて本作に登場するダメな大人達の中でも屈指のダメ人間である。
- ゴリラ(名前不明)
グリーンヒルのメンバーだが内部分裂によってリーダーや伊藤達がいるグループとは別行動を取っており、そのグループのリーダーと思われる男性。
ミドリちゃんや佐藤はこちらのグループに所属しており、関口もこちらに入ろうとしたがバイクを持っていなかったため断られた。
名前は不明で出番も少なく、伊藤からは「佐藤の連れのゴリラ」呼ばわりされた。
出番は少なく人物像は不明だが、性格が悪いであろうことは発言や態度から窺える。
- ミドリちゃん
関口がグリーンヒルに入るきっかけ、目的となった女性。
「手じゃ収まらない」と言われるほどの巨乳の美女。
愛車はカワサキ・ZZR1100。
他のメンバーからは「アホアホ性悪女」「いずれ子犬でキャッチボールし始める」と散々に評されているが何故か関口に対しては当たりが柔らかく、劇中でも特にこれといって性悪な言動も取っていない。
佐藤と交際していたが後に結婚し、関口は興味を失う(一応未練はある)。
- 佐藤
グリーンヒルのメンバーでそば屋をしている青年。
いつも無表情で口下手なのかボソボソと喋る。愛車はミドリちゃんと同じカワサキ・ZZR1100。
キックボクシングをしていた経験があり、伊藤曰く「連れのゴリラでも手に負えない」ほど喧嘩が強い。
おまけにバイクを舐められるのが大嫌いでバイクに意地悪な運転をしてくる相手は例えヤクザだろうと何だろうとボコボコにする。そのため公式では暴力硬派男と銘打たれていた。
しかし決して悪い人間ではなく、心を開いた人間には友好的でミドリちゃん同様何故か関口に対してはからかいつつも終始友好的に接していた。
- 塚
グリーンヒルの初期メンで伊藤と共に初登場した…………が、その後は全く登場せず詳細も一切不明という謎すぎるキャラ。登場話数もたったの一話のみ。
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僕といっしょ:前作