ヒメアノ〜ル
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ひめあのーる
『ヒメアノ〜ル』とは、古谷実による漫画。および、それを原作とした映画。
『週刊ヤングマガジン』(講談社)2008年27号から2010年12号まで連載された。全65話。単行本はヤングマガジンコミックスで全6巻。また、講談社漫画文庫より全4巻で文庫化されている。
うだつの上がらない日々を送っていた青年・岡田進が恋人を作ることで新たな一歩を踏み出す様と、かつて岡田と同級生だった森田正一がサイコキラーとして人の道を踏み外していく様を対比的に描いた作品。
清掃会社で働く岡田は、何事もなく自分の人生が浪費されていくのに焦り、思い切って同僚の安藤に声をかける。ファミレスで世間話を交わすうち、岡田は安藤が恋をしていることを聞かされる。
相手は清掃会社の近くにあるカフェで働いている美人店員・阿部ユカ。明らかに何の脈もないにもかかわらず、安藤はユカのことを「運命の人」だと言ってはばからない。そのユカはカフェの常連客の男からストーカー被害を受けていたが、数奇なことにそのストーカーは岡田の高校時代のクラスメイト・森田だった。
岡田が森田に話しかけたことで、少しの間、森田は姿を消す。これを機に岡田・安藤・ユカの間に奇妙な縁が芽生えるが、皮肉なことにユカは安藤ではなく岡田の方に惚れてしまう。
一方の森田は、パチンコ屋通いの怠惰な日々を送っていたが、そこで知り合った伊藤という男から殺人の片棒担ぎを持ち掛けられる。伊藤がずさんな殺人計画を進める中、森田の胸中にあったのは壮絶ないじめを受けていた高校時代だった。
高校生活の終わり、森田はいじめの主犯格だった河島を殺害した。そして同じいじめられっ子だった和草を共犯に巻き込み、実家が裕福な和草から金を無心していたのだ。河島を殺した際に快楽殺人の味を覚えてしまった森田は、再び「完璧に充実した時間」を求めて暴走を始める。
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