「吉」の字は「士」の部分が「土」となっている「つちよし」が正表記。
概要
ちょっとイタい人間の悲喜劇をシニカルかつハートウォーミングに描く。
『さんかく』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』など生々しい人間ドラマで専門家に評価される一方、漫画の実写化も器用にこなす。
経歴
1975年5月5日生まれ。埼玉県出身。
東京ビジュアルアーツ卒業。自主制作映画を撮る傍ら、塚本晋也監督の現場で照明技師として働く。
2006年、『なま夏』で監督デビュー。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭・ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門でグランプリを獲得する。
2008年、小説『純喫茶磯辺』を発表し、自らのメガホンで映画化。
2010年、『さんかく』で第2回TAMA映画賞最優秀作品賞ほか受賞。
2013年、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』で第23回日本映画批評家大賞を受賞。
2018年、「人生で一番影響を受けた漫画」と公言する『愛しのアイリーン』の映画化を実現する。
2022年、2021年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。
人物
- ほぼすべての監督作で脚本も兼任している。
- アイドルから芸人までキャストの演技力を引き出す手腕に定評がある。ジャニーズにも精通しており、『ばしゃ馬さん』では安田章大、『銀の匙 Silver Spoon』では中島健人、『ヒメアノ~ル』では森田剛を起用している。
- 中学時代からボクシングを続けており、ボクサーの青春を描いた『BLUE/ブルー』では自ら殺陣指導も行った。
作品
『なま夏』2006年
『机のなかみ』2006年
『純喫茶磯辺』2008年
『さんかく』2010年
『BUNGO -日本文学シネマ-』「檸檬」2010年 - テレビドラマ
『ばしゃ馬さんとビッグマウス』2013年
『麦子さんと』2013年
『銀の匙 Silver Spoon』2014年
『ヒメアノ〜ル』2016年
『犬猿』2018年
『愛しのアイリーン』2018年
『BLUE/ブルー』2021年
『空白』2021年
『神は見返りを求める』2022年
『Missing』2024年