お前のやったことは全部お見通しだ!
概要
TRICK(正式な表記は『K』が鏡文字)は、テレビ朝日系列で放送されたミステリーTVドラマシリーズである。
自称天才マジシャンの山田奈緒子と、日本科学技術大学助教授(後に教授)の上田次郎が、
奇術のトリックを用いて創りだされた霊能力や超常現象のカラクリを暴いていくミステリードラマ…のはず。
様々な謎解きに絡めて数々のパロディネタやギャグが至る所に散りばめられているのが特徴で、視聴者を爆笑の渦に誘い込む。
だがそれを覆すかのように真実はいつも悲しく、切ない。独特の後味の悪さがこのドラマのアクセントになっている。
またシリーズを通して発展していく奈緒子と次郎の微妙な関係も見所で、ファンならずとも思わずニヤニヤすること間違いなし。
現在TVシリーズ3作、劇場版3作、TVスペシャル2作、スピンオフドラマ1作を数える大人気シリーズとなっている。2014年に完結編となる最後の劇場版が公開。
登場人物
偉大な奇術師・山田剛三を父に持つ自称『超実力派の有名マジシャン』。
その実は不人気のあまり毎回毎回興行(なぜかいつも浅草花やしき)を首になる貧乏マジシャンである。
しかし父から受け継いだ確かな奇術の知識で、インチキ霊能力者のトリックを次々と暴いていく。
コンプレックスは貧乳。そのため、巨乳を見ると機嫌が悪くなる。
シャーマンに守られた南海の孤島・黒門島の血をひくことから、黒門島の住民達につけ狙われることもあった。
シリーズを通しての決め台詞は「お前のやったことは全部お見通しだ!」で、アレンジバージョンも多数存在する。
また、これまでに遭遇してきた霊能力者たちの変な台詞を使うことも(「おっかぁ~さま~!」や「スリスリスリットぉ!」など)。
日本科学技術大学助教授(「TRICK2』より教授)で、自称物理学の権威。奈緒子とコンビで様々なトリックに立ち向かう。
「どんな怪奇現象も科学で解明できる」との持論があるが、科学者ゆえか頭が固くインチキ霊能力者たちのトリックにすぐ騙されてしまう。
また極度のビビリでもあり、怪奇現象を目の当たりにすると恐怖のあまり気絶することも多い。
だが戦闘能力は高く、通信教育で免許皆伝した空手や相撲などの技で並み居る敵を蹴散らす猛者でもある。
『劇場版2』において前触れもなく腕が伸びたことがあるが、その割にはなぜか泳げる。
コンプレックスは巨根。その巨大さはあらゆる男を絶望させるほどである。
これまでの活躍(ほとんどは奈緒子のもの。)をまとめた著書『どんと来い超常現象1~5』、『なぜベストを尽くさないのか』は全国2000部を売り上げ、よくブックオフに売られているらしい。
事件が起こるとなぜか決まって奈緒子と次郎の前に現れる公安部所属の警部補。関西出身。
杜撰な捜査と的はずれな推理、そして自分勝手な行動で事態を混乱させるだけ混乱させるトラブルメーカーである。
その頭髪はどこからどう見てもズラなのだが、本人は決して認めようとしない。
また、『ずれている』『偽物のカミ』『~ズラ』などのズラを連想させるワードに過剰に反応してしまう癖がある。
嫌な奴なのになぜか憎めない人気キャラで、スピンオフドラマ『警部補 矢部謙三』では主役を務めた。
部下がコロコロ変わるのも特徴で、現在は3代目部下秋葉原人(あきば はらんど)とともに捜査を進める。