概要
機動戦士ガンダム00に登場する主役MSガンダムエクシアをベースにアラン・アダムスの所属するPPSE開発班が開発していたワークスモデル「ガンダムアメイジングエクシア」を更に発展させたガンプラ。
未完成状態だったアメイジングエクシアにダークマターブースターを初めとした様々な追加パーツを施し完成した機体だが、全身に鋭利なパーツを持ち、赤と黒を基調としたカラーリングやダークマター(暗黒物質)というネーミングなどと相俟って悪役然とした風貌を持つ。
その強さは、ファイターであるメイジン・カワグチのバトルスタイルの変化と相俟って見る者を驚愕させるものである。
エクシアと同様に七本の剣を使い分け、戦国アストレイ頑駄無と同じくフィールドのプラフスキー粒子を変様させる機能を有する。
特にプラフスキー粒子技術については、それを各武装に転用する事で従来のガンダム作品ではありえない戦闘が可能となっている。
デザインはガンダム00においてエクシアのデザインワークを務めた海老川兼武氏。
曰く、コウモリの翼を思わせる背負い物を初めとして「00本編でやってはいけない」要素を備えたガンプラであるとの事。また、コウモリの翼というアイデアはウイングガンダムフェニーチェで考えられていたアイデアを流用した物だが、実際にはダブルオーライザーにも盛り込まれたイメージでもある。
実際に商品化されるガンプラは(設定とは異なり)HGガンダムエクシアR2がベースとなる。
後述のダークマターブースターも単品で販売されている。
武装
ダークマターライフル
GNソードのライフルモードをベースにした小型ビームライフル。
アメイジングエクシアのGNソードの刀身はプロミネンスブレイドに流用された為、GNソードへの変形機構は排されているが、GNソードと同様にシールドとしての機能も備える。
シールド側にも銃口が追加されており、こちらは速射性が高く、ビームサーベルの発振も可能。
プロミネンスブレイド
炎の力を有し、フィールドの粒子帯に合わせて斬撃を繰り出す事で対象を焼き切る事が出来る大型実体剣。刀身はGNソード改の流用。クリアパーツは朱色に変更されている。
ブライニクルブレイドと併用する事で一方的な蹂躙戦法(凍結させてから焼き切る事で対象を破壊する事)を可能にしている。
非使用時には左腰にマウントされる。
ブライニクルブレイド
フィールドの粒子帯に合わせた斬撃を繰り出す事で個体だけではなくビームすらも凍結させる事が出来る氷の力を有した大型実体剣。刀身はGNソードの流用。
非使用時には右腰にマウントされる。
GNバルカン/GNビームサーベル
手首に内蔵されたベース機の固定武装。威力は低いが連射性の高いビームバルカン。
ビームサーベルを展開する機能も追加されている。
トランザムシステム
プラフスキー粒子放出量を増加させ、機体性能を三倍に引き上げるシステム。
発動時は機体が赤く発光し高速での移動を可能とするが、システム停止後は機体性能が低下する。
ダークマターブースターによって安定的に発動し、効果時間も大幅に延長されている。
ダークマターブースター
背部に接続される大型バックパック。元々はトランザムブースターという名称だった。
分離する事で単独行動が可能な支援機として運用可能であり、その際には円柱状の胴体にレグナントの翼に似たスラスターユニット、1.5ガンダムのバインダーに似た可動翼、ガガに似た頭部(カメラアイはGN-X系の四つ目)を有するコウモリのような形状となる。
胴体部にGNドライヴが内蔵されており、これ自体が外付け式のGNドライヴ兼粒子貯蔵タンクとして機能し、結果としてダークマターブースターは支援機の枠組みを超えた攻撃能力を獲得している(逆に分離中はエクシア本体を動かせなくなる弱点を孕んでいる)。
破壊されそうになった時は真っ先にGNドライヴを分離し、自動でエクシアの元に帰還するようにプログラムされており、それによって戦闘を続行する。
ダークマターブレイド
ダークマターブースターの可動翼が分離した兵装。
両腕に装備可能なほか、ブースターが単独行動する際の攻撃手段にもなる。
GNキャノン
ダークマターブースターの頭部に内蔵されたビーム砲。
キャノン自体は小型だが、GNドライヴと直結しているためフィールドの小惑星を破壊するほどに出力が高い。