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F-15SEの編集履歴2014/04/19 22:31:54 版
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F-15SE

えふじゅうごえすいー

F-15Eをベースにした第4.5世代戦闘機。F/A-18E/Fのようにステルス性能を取り入れ、近代化を図っている。現在も鋭意開発中。

サイレント・イーグルとは

1996年、マグダネル・ダグラス社はF-15Eをもとにステルス性能を取り入れた改修型F-15の開発を発表する。

そうして開発されたのが『F-15SE』で、「サイレント・イーグル」と命名されている。

一番の特徴はステルス性能のために大きく変更された外観で、これは

・ステルス性能のため、兵装を機内(コンフォーマルタンク)内部に収容する

・垂直尾翼を外側に10度倒してレーダー波の反射を少なくした

・電子機器を入れ替えて最新式に

・機体各所にレーダー波吸収材を採用

といった改修によるもの。

その代わりに兵装の搭載量は減少しており、搭載できるのはAIM-120・AIM-9等のミサイルが計4基程度となる模様。

またボーイング社は『機体前面のステルス性は、F-22F-35などの第5世代ジェット戦闘機に匹敵する程度にまで向上させることが可能』(wiki)としているが、正面以外のステルス性は劣るということでもある。

やはり第4世代ジェット戦闘機を基にするには限界があるのだろう。

正面だけのステルス性

たとえ正面だけでも馬鹿には出来ない。

現在、戦闘機が空戦に移る際、まずはレーダーでお互いを捕捉し、中距離ミサイルから順番に撃ちあうことになる。

この時に正面のステルス性があると、敵の捕捉を避け、なおかつ先制して攻撃することができる。

現代の空戦はすでに戦闘機の性能だけでなく、レーダーやコンピュータの性能で優劣が決まるようになって来ているので、たとえ正面だけだったとしても重要な事である。

特徴の現在

なお、現在は計画に若干の変更が加わっており、

・傾けた垂直尾翼⇒諦めて垂直のままになった

・各所のレーダー吸収材⇒オプション扱いになって別料金化

と、当初の計画からはかなり後退している。

現在、海外市場への売り込みで主にライバルとなるのはF-35ユーロファイター、そしてSu-27系列の発展型となっている。

だがF-15SEはこの中で最も基本設計が旧く、かつ完成もしていない。(未完成という点ではEFも同様であるが)

販売の道がより険しく、厳しいものになるのは明白になりつつある。

突き崩すカギはあるのだろうか。

採用について

F-15SE輸出先の有力候補として国名がいくつも挙がったが、結局いずれもF-35を採用している。

F-22の輸出がありえない現在、次世代の戦闘機としてF-35が有力視されているのだ。

これはF-15SEの能力には疑問が残ること、『どうせ買うなら、まっさらの最新式のほうがいい』と見られている事実がある。(F-20の時も同じように見られ、結局売れなかった)

いちおう現在も開発は続けられ、開発の成果は本国のF-15や輸出型にも取り入れられる予定。

だがまだ形にもなっていないので、完成はとうぶん先のようである。

と思ったら・・・

2013年8月、韓国は次期主力戦闘機の選定コンペにおいて、F-15SEを単独候補として、採用についての議論がはじめられる事になった。

これはもともとF-35ユーロファイター、そして本機F-15SEの3機種が候補として挙げられていたのだが、他の2機種はいずれも予算オーバーで計画は頓挫。

結果としてF-15SEだけが残る事となった。

しかし、F-15Kですら持て余している、「あの」韓国である。

F-35が良かった」だの日本に勝てない」だの言う前に、まずは北の敵をどうにかしなくてはいけないのではないか。

それならば、まずは旧式化したF-4F-5KF-16に更新し、F-15KとKF-16を扱いこなすのが先ではないのだろうか。

(なにせ2013年現在、いまだにF-4Dが現役をつとめているのだ)

韓国の伝統芸能

そして9月、韓国はF-15SEを不採用とし、選定作業そのものをやり直す事になった。

今までやってきた事は何だったのか

思惑は言うまでもなくF-35購入のための有利な条件である。

だが、ロッキードマーチンとボーイングの両方にケンカ売ってどうするのだろうか。

実際、ボーイングはこの決定に不満を持っており、ロッキードマーチンも買えっこない入札価格におかんむりである。

本当に買う気があるのだろうか?

関連動画

英語だが、従来のF-15からの変更点や、F-15Eと同様に爆装できることが解説されている。

この中で『通常のCFTに変更するには30分、機外にも爆装する場合には3時間の作業で対応できる』のだとか。

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