旧支配者とは
彼らは外宇宙より飛来し、この地球の地において結束し、生みの親でもある旧神に戦いを挑んだが敗れた。このことによって彼らの肉体やその力は地球の各地や、元の外宇宙などに封印されることになった。しかし彼らは今でも復活を望んでおり、たびたび地球上にその姿を現す。
旧支配者の分類
彼らはおおむね4つの元素に分類される。
地の精 - ナイアルラトホテップ ツアトゥグア など
火の精 - クトゥグア など
風の精 - ハスター ロイガー イタカ など
これらのあいだには複雑な対立関係があり、また分類不明の者もいる。
これら分類分けは主にオーガスト・ダーレスによるもので彼の作品及びリン・カーター作品などで言及される事が多い。
この分類はその生まれや在り方から分けられたもので、水の精とされるクトゥルフと、その「海の水によって自らの力の大半を封じられている」と言う設は矛盾点ではない。
ただし、ダーレス本人の作品内でも水の精であることが否定されることもあり、その設定はは意図的に不分明にされている事がわかる。
主な旧支配者
括弧内は主な日本語表記 *アルファベット順
Abhoth(アブホース)
Atlach-Nacha(アトラク=ナクア/アトラック=ナチャ)
Chaugnar Faugn(チャウグナル・ファウグン)
Cthugha(クトゥグア)
Cthulhu(クトゥルー/クトゥルフ/クルウルウ/ク・リトル・リトル)
Dagon(ダゴン/デイゴン)
Iod (イオド)
Ithaqua(イタカ/イタクァ/イトハカ)
Ghatanothoa(ガタノトーア/ガタノソア)
Hastur(ハスター/ハストゥール)
Nyarlathotep(ナイアルラトホテップ/ナイアーラトテップ/ニャルラトホテプ)
Othuum(オトゥーム)
Rhan-Tegoth(ラーン=テゴス)
Rlim Shaikorth(ルリム・シャイコース)
Shub-Niggurath(シュブ=ニグラス/シュブ=ニグラート)
Tsathoggua(ツァトゥグァ/ツァソググア/ゾタクァ)
Y'golonac(イゴールナク)
Yeb(イェブ)
Yog-Sothoth(ヨグ=ソトース/ヨグ=ソホート/ヨグ=ソトホース)
“旧支配者”の意味
クトゥルフ神話の創始者ラヴクラフトの著作には度々“旧支配者(Old Ones)”という言葉が登場するが、作品によって意味が大きく異なっている。
- クトゥルフの呼び声→クトゥルフによって庇護される存在。クトゥルフの落とし子を指す。
- ダニッチの怪→かつて地球を支配していた存在で、人類は旧支配者達を臭いでしか感知できない。またクトゥルフは旧支配者の縁者でしかなく、その存在を朧に窺うことしかできない。
- 狂気の山脈にて→南極のウミユリ状生物(古のもの)のこと。ただしラヴクラフトは“Elder thing”という用語でも表現していた。
- インスマスを覆う影→クトゥルフや深きものどもと対立し、古代の魔術で彼らの活動を阻止している存在。
以上のようにカテゴリ分けの仕様がない謎めいた存在として描かれている。