ミクロマン
1974年にタカラ(現:タカラトミー)から発売されたおもちゃシリーズ。
その名の通り1/18サイズの小さなフィギュアシリーズである。
豊富なラインナップの商品展開を繰り広げた為、数多くの専用パーツ・乗り物・基地・ロボットが発売された。
様々なシチュエーションの遊びがお手頃サイズとお手頃価格で堪能できた為、男児を中心に絶大な人気を獲得した。
1999年に『小さな巨人ミクロマン』としてアニメ放映開始と共にマグネパワーシリーズとして商品展開が行われたので、そこからこのシリーズに触れた世代も多い。
余談になるが、1984年にアメリカの玩具メーカー・ハズブロ社が世に放った『トランスフォーマー』シリーズは、モデルガンやカメラ、カセットレコーダーなどのアイテムがロボットに変形する『ミクロチェンジ』シリーズと、ミクロマンの後継商品である『ダイアクロン』の『カーロボット』、『トリプルチェンジャー』シリーズが原型となっている。
その意味では、『ミクロマン』こそが『トランスフォーマー』のご先祖様と言っても過言ではない。
『トランスフォーマー』の開始と同時に一旦はブランドとして消滅したが、先述の通り90年代末にアニメ放送と共に復活し、最近では『ミクロマン200X』として商品展開されていた。
また、『ミクロマン』の世界設定との繋がりは持たないながらも『トランスフォーマー』シリーズの商品に『ミクロマン』のフィギュアが同梱される事もあり、2014年には『ラブライブ!』や『艦隊これくしょん』、『project575』等のアニメやゲームの女性キャラクターを中心にした『ミクロマンアーツ』がタカラトミーアーツ(旧:ユージン)のホビーブランド『NEXTA』(ネクスタ)の一環として同社よりリリース。
関節部を軟質素材で覆う事でより人間に近づけた体型を実現している。
類似フィギュア
おもちゃとしての存在感があまりに強かった為か、その後の様々な男児向け玩具にも『ミクロマン』が影響を及ぼしている。
フィギュアや乗り物のパーツを自由に組み換え可能な有形ブロック玩具的な要素を取り入れたアクションフィギュアで、発案者の内藤泰弘も『ミクロマン』から影響を受けたと公言している。
アムジャケットに装着可能な様々な武装やバイザー(乗り物)の存在は『ミクロマン』のコンセプトに通ずるものがある。
素体となるMMS規格のフィギュアの実際のサイズが1/1スケールという点が『ミクロマン』と共通。