CV:沢城みゆき
概要
本作のヒロイン。鎖部一族の姫君で歴代最強の魔法使いと言われている。
年齢は不明だが作者曰く吉野、真広より少し年上で、既に義務教育は終了しているとのこと。
はじまりの樹を危険視する同族から邪魔者とみなされ、樽詰めにされ魔法の使えない無人島に島流しにされた。
しかし、彼女が流した魔法の人形入りの瓶詰めのメッセージを偶然真広が拾ったことで、2人は契約を結び愛花を殺した犯人の特定と引き換えに絶園の樹復活の妨害に協力させることになる。そのために自身があらかじめ隠していた魔具を真広に回収させ魔法を使う許可も与えている。
はじまりの樹に祝福されており、かなりの幸運に守られているので簡単には死なない。
しかし、左門の策略により時間の檻に閉じ込められ、一度は膝を折ったものの吉野の策略もあって現在に帰還する。その時の吉野の行動もあって彼に恋心を抱くが自覚は無かった。
その後は吉野と共に行動し各地を巡っていたが、潤一郎の指摘で吉野への想いを自覚させられ、さらに「はじまりの樹が葉風の想いを汲みとって吉野の彼女を殺すかもしれない」と言われた事もあり、吉野を諦めようとするが使命感と恋心の間で大きく揺れていく。
本編終了後はレストランのウエイトレスをやっているような描写も見られた。
外見
桜色のロングヘアと力強い緋色の眼が特徴的な少女。羽村めぐむ曰く「黙ってれば美人」。
衣装は左門に放り出された時には白のワンピース姿だったが、無人島でサバイバルを続けるうちにどんどん服がボロボロになっていき、最終的にメイン画像の様な胸を布で巻いて腰布つけただけというワイルドな格好になっていった。
絶園の魔法使い編以降は冬場というのもあって、アイボリーのコートにスカートと言ったごく普通の女の子らしい格好をしている。
能力
基本は他の鎖部一族同様、防御フィールドによる防御や治癒を操るのだが、「一族が束になっても彼女に敵わない」と豪語しているだけに桁違いの規模を誇る。作者曰く「他者の才能や努力を圧倒的な天賦の才、そして強運で塗りつぶしてしまう」とのこと。
真広や吉野が使っている高速移動程度ならば空き缶一つで使うことができ、然るべき供物さえあれば、例え致命傷であっても治す事が出来る。
また、防御フィールドを自在に操って攻撃することや、相手の防御フィールドを打ち消すことも出来る。
他にも魔具と呼ばれる道具に魔法の力を封じ込める技も持っており、真広や吉野に魔法を使わせたり、一族の者の力を後押しさせている。
人物像
口調はやや古風だが、島流しにされて4ヶ月ほど無人島でサバイバル生活してたり、嫌な予感がしただけで見ず知らずであった羽村を蹴り飛ばすなど性格はかなりのお転婆。育ちがいいせいか山本とムキになって難しい言葉を言い合ったりとなかなか頭もいい。
一方ではじまりの樹に守られた、ある意味「箱入り娘」なので、自分の信じた事を疑わず恋に右往左往して回りが見えなくなるなど良くも悪くも純情な面もある。
現在に帰還した後は、それまで信じていたはじまりの樹が世界規模で多数の犠牲者を出すなど疑わしい存在になったこともあり、多少回りにも気を使うようになった。
性悪、偏執狂、魔性の女、ドスケベ、ヘタレ、ネタキャラなどと捻くれ者だらけの本作では比較的まともな方と言えるが、左門にとっては今も昔も変わらない悩みの種である。
余談
アニメで声を演じた沢城みゆきは、本来はエヴァンジェリン山本役のオーディションを受けに行っただけなのだが、どういうわけか葉風役に落ち着いたらしい。
また、アニメ版では原作に比べて少し胸が大きくなっており(このことは原作公式ガイドブックにて構成担当の左有秀氏も語っている)、山本同様にお色気要因的な演出が入ることも増えていた。