概要
CV:内山昂輝
本作の主人公。ごく普通の高校生で一年前に周囲から隠れて付き合っていた彼女・不破愛花を亡くし、いつも同じ「明日、遅れたら許しません」という愛花との果たされる事の無い約束のメールを見ながらぼんやりと日々を過ごしていた。
だが、ある日不破家の墓の前に佇んでいたところ、失踪した友人・不破真広を探しているエヴァンジェリン山本に問い詰められ、銃まで突きつけられてしまう。
その時人が来られるはずのない海の方面から真広が山本に不意打ちを食らわし、1か月ぶりに再会した彼の魔法を利用した復讐劇に巻き込まれる。
始めは「真広たちに協力して世界が救えればいい」というやや消極的な理由から同行しつつ、真広たちには隠れて山本と取引し、魔具をいくつか分ける代わりに情報や装備を貰っていた。
だが、左門から「はじまりの樹の方が世界を滅ぼすかもしれない」と言われ、それでも葉風に味方するべきか迷ってしまう。
だが、葉風が左門の策で時間の檻に囚われた事を知って膝を折り、それを知った真広は左門を脅すことで復讐を達成しようとする中、この状況に符号する愛花が好んでいた物語『テンペスト』を連想したことから、愛花の死を悲劇で終わらせないため葉風に味方する。
最終回ではどこかで見たような大学に一発合格を果たした。
人物像
普段は自己主張せず、誰とでもそれなりに接する為、一見すると見た目(作画担当の彩崎廉曰く「普通のイケメン」)通り地味で温和な人物に見える。
だがその裏には非情な手段を取ることも辞さない冷徹さと最悪を想定して抜かりなく裏から手を回す抜け目の無さを持っている。
こうした面は作中のほぼ全ての登場人物から一様に「見た目に反して性格が悪い」「天然で悪党」「とんだ狼」など散々言われているが、真広や愛花はなんだかんだで自分の味方をしてくれるため信頼を寄せている。
しかし、山本や左門はポーカーフェイスと相まって得体の知れない危うい人物と見ており、それゆえに「彼が絶園の魔法使い(あるいはそれをサポートする「絶園の心」の持ち主)なのではないか」と疑われることになる。
主人公の例に漏れず女心にはかなり鈍感であり、愛花や葉風からの好意にも告白されるまで全く気づかなかった。