概要
CV:浅沼晋太郎
日本政府の役人。年齢は不詳だが、「この権力の座につくには若すぎる」というセリフや原作10巻での過去描写から察するにおそらく山本より年上(作者によれば「三十代前半」)と思われる。
大企業の会長を祖父に持ちながらも、母親が長らく勘当されていた事からしがない会社員として暮らしていた。しかしその祖父の死後、24歳の秋にフロイラインを引き継ぎ、それを足がかりにして、現在は年齢の割りに高い地位にいる。
祖父・梶倉隆吾が先代鎖部一族当主である鎖部麻耶と友人であったことから半信半疑ではあるが(作中でも山本が「政府や軍が魔法なんて信じると思う?」と真広に漏らしている)魔法や鎖部一族について知識があった為、黒鉄病対策本部長補佐という地位にいた。
エヴァンジェリン山本とは旧知の仲であり、フリーの調査員として重用している。祖父は山本を早河に嫁がせようと考えていたらしい(10巻での早河の台詞から)が、男女の仲になることは無かったようだ。
野心家ではあるが、自分勝手する為ではなく「自分の力であればより効率よく権力を使える」といった考えであり、犠牲者を減らす為に多少の被害を覚悟する実行力・決断力も備えている。
そうしたスタンスや能力から「若手のフィクサー」と呼ばれ出世頭と見られており、頼る者も多いが政敵も非常に多い。
山本曰く左門とよく似た思考回路の持ち主で、彼女からは「私にはあんなマネはできないね」とのこと。
政府の立場から国を守るため魔法使いに戦争を仕掛け、鎖部一族の想定を上回る程の軍事力を投入するも結果はほぼ全滅。
その責任を取らされて一度は閑職に飛ばされてしまったが、鎖部左門との結託と絶園の魔法使いである羽村めぐむを利用する事でどうにか復職し、左門と共にはじまりの樹と絶園の樹どちらが正しいのか見極めるべく立ち回る。
騒動の後も、終わりの見えない事後処理に精を出す一方で、鎖部一族を自身直属の諜報部隊として引き取っている。また、天涯孤独の身になった真広&吉野が大学に入った後は彼らの支援を行っていると思しき描写もある。
特に左門とは立場や思想が近いせいか大樹による騒動の頃から仲が良く、その後も自宅で一緒に酒を飲んだりしている。左門の結婚後もよく顔を出している模様。
単行本9.5巻では、彼を演じた浅沼氏が「数年前の早河」と称してたすきをかけて選挙演説をしている早河のイラストを寄稿している。