守護神とは、何かしらを守護する神のことである。
解説
古代から世界各所に、様々な存在が守護神として祀られており、風土や風俗によって性質も千差万別である。
また本来は横暴な荒神や魔神も、戦争に関わる神と看做されれば自軍を加護し、勝利をもたらす神として崇められることがある。
これら信仰は「精霊信仰」を母体をしており、特に古代のエジプトやギリシャでは都市ごとに専属の守護神を掲げている。
信仰はキリスト教が勢力を拡大する中でも生き続け、守護天使というかたちで残った。
日本でも「氏神信仰(うじがみしんこう)」「産土神(うぶすながみ)」というかたちで、氏族や土地を庇護し、繁栄をもたらす役割を期待され、多くの土着神・天津神・国津神・仏教の天部が祀られている。
守護神の一例
- アテナ……知恵と戦略の女神、古代都市アテネの守護神
- タケミカズチ……雷を司る武神、藤原氏の氏神
- 八咫鴉……熊野権現の御使い、日本サッカー協会のシンボルで知られる
- 毘沙門天……仏教で北方を守護する四天王、信仰者に上杉謙信が有名
スポーツにおける「守護神」
スポーツでは、チームが守勢に回った際、強固な守りで相手の進行を食い止める役割を担う選手を、守護神と呼んで称えることがある。
サッカーなどゴールがある球技ならゴールキーパー、野球なら抑え投手(クローザー)など。