概要
光太郎から仮面ライダーBLACKへの変身の途中で一瞬だけこの姿になる。バッタ男と呼称されているが、実際にはバッタ怪人とでも呼ぶべきものである。
ちなみに秋月信彦もシャドームーンへの変身途中で同じ姿に変身し、覚醒前まではこの姿で眠りについていた。
姿
BLACKと異なり皮膚の色は黄緑色。変身は骨格を含む全身に及んでいる。頭部は完全なバッタそのものであり、耳、鼻にあたる器官は見受けられない。皮膚は外骨格化している。外骨格化は胸部・手首・足首において顕著であるが、太股部にもバッタの足のような模様が現れており変化がうかがえる。足のかかとには爪が生えている。
変身
変身に際しては光太郎の全身からエメラルドグリーンの光が放出される。
能力
第1話でのショックによる初変身の時にはしばらくこのバッタ男の姿のままであったが、この状態では人間の時と同じ動きはできないのか、立ち上がり方、歩き方なども怪人然としていた(BLACKの姿になると同時に完全に直立し、普通に歩き始めた)。このほか唸り声のような音を発していたが、言葉は発しておらず喋れない様子であった。この状態で戦っても、怪人とパワーでは引けを取らないとされているが、戦うシーンは描かれていない。なお、BLACKはバッタ男の体の上に強化皮膚リプラスフォームをまとった姿であり、リプラスフォームの下にはバッタ男の肉体が隠されている(変身の際、透明マスクが黒くなるところで確認できる)。ノベライズである「仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画」では翅の生えた姿のイラストも描かれている。怪人としての肉体年齢は0歳と設定されているが、加齢によって成長するのかは不明。
ちなみに、原作者の石ノ森章太郎氏が描いた漫画版『仮面ライダーBlack』では、この姿が変身後の状態である。こちらでは「変身すると心まで人間ではなくなる」という設定が存在しており、普段は体色が緑色だが、自身に危機が及ぶと皮膚から黒い液体が分泌され、特撮版同様体色が黒く変化し(言わばリプラスフォームのようなもの)、身体能力も大幅に向上するが、反面自我が減衰し、ただひたすら敵を撃破する為に暴れまわるようにもなる。
その他
なお、このバッタ男という設定は仮面ライダー1号・2号がショッカーによって怪人バッタ男として改造された姿であるという設定を元にした原点回帰でもある。そのため、仮面ライダー1号・2号の姿を「怪人」として描いたイラストにもこのタグが付けられることがある。
また、BLACKとは関係のない、仮面ライダー風のバッタの怪人を描いたイラストにシャレとして付けられているものも存在する。
フィギュアとしての商品化もされているが、『仮面ライダーBlack』に近いデザインのものが多い。