概要
『ウルトラマン』の主人公である初代ウルトラマンのスーツのうち、もっとも初期に使用されたスーツ(及びそのマスク)のこと。
頬がこけて皺のよったような顔が特徴的だが、これは設定のみで使用されなかったボツ技「シルバーヨード(口から液体を飛ばして攻撃する必殺技)」や会話シーンのためにマスクの口が動くように設計されていたためとされている。
1クール目の第1話「ウルトラ作戦第一号」から13話「オイルSOS」まではこのスーツが使用されたが、14話「真珠貝防衛指令」以降はBタイプと呼ばれる、口の開閉ギミックを廃した改善型のスーツが使用されることとなる(その後はCタイプと呼ばれるスーツも登場している)。
備考
後のゾフィーやウルトラマンジャックは最初からCタイプに似た顔立ち(実際同じ原型を使用して造形されている)で登場するため、Aタイプは「地球に就いたばかりで弱体化した姿」とする説もある。その説を反映したのか、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で命がけの変身を行った際にはAタイプの姿だったが、後に再登場した際にはいつもの姿に戻っていた(単にジャックと紛らわしいからかもしれないが)。
楳図かずお版のコミカライズや高田裕三の『ウルトラマンTheFirst』ではAタイプのマスクが使用されている(後者では第2部が始まってからBタイプになったが)。
また、映画『ULTRAMAN』に登場するウルトラマン・ザ・ネクストの不完全形態であるアンファンスは全身に皺のよったデザインであるが、これはAタイプのスーツをモチーフに造形されているためである。